鬼無里の善光寺古道柄山峠 [登山]
鬼無里の落合から白馬村に通じる古道を柄山峠まで歩いてきました。柄山峠からは20分薄い藪山を突破してから山三角点も踏んできました。
秋の里山探訪は鬼無里の柄山峠から柄山を目指しました。同行者は春以来の上田市の水沼さんですが、前日になって安曇野市の山猫ま~こさんと大谷さん、そして数年ぶりに大町市のサトさんが同行できると言ってきました。嬉しい誤算で当日は5名の参加者です。
下山具白鳥園で汗を流し小宴会予定の水沼さんと戸倉駅で合流、小川村から鬼無里に入り待ち合わせ場所の健康スポーツセンターに走りました。8時半の待ち合わせですが事情有って9時近くの全員集合となりました。1台の車をスポーツセンターにデポして2台の車で登山口の落合に向かいました。
落合への道は舗装道路ながらすれ違い不能の細い道ですが奥裾自然への公道からは10数分で到着です。登山口には今は廃屋状態の民家が有り、2~3台の駐車スペースが有り1台の車が停まっていました。
登山の支度をしていると地元の古老が3名キノコ採りのびくを背負って戻ってきました。「柄山峠まで2時間、倒木や崩壊地もあるので気をつけてな~」とアドバイスです。
いつも先頭を歩かせられる私ですが「後ろから煽られるのが・・・」としんがりを歩かせてもらうことにして柄山峠への道に入りました。
この道は白馬から鬼無里に通じるR406が開通するまでは善光寺古道として白馬村や小谷村からの善光寺や戸隠神社の参詣用に、そして塩の道古道としても歩かれていたという道です。入口からすぐ先にはお墓跡もありました。
登山道は送電鉄塔の巡視路も兼ねているのでそれなりに整備されていて道迷いの心配はありません。落合沢沿いを少し行くと木橋がかかっていました。
古道には往時を偲ぶ馬頭観音像などの遺跡も随所に見られます。
何度か落合沢や合流する支沢を徒渉します。
鋼製の橋の書けられた沢もあり巡視路として整備されていることが分かりました。
やがておちあいさわをn離れて尾根に向かいます。丁度見ごろの紅葉ですが少し彩に欠けます。
大きなブナの木に熊の爪とぎ跡を見ることが出来ました。
ブナの林は退屈することが有りません。
緩く登って行く古道は汗をかくこともありません。途中には「峠まで1000m」・「峠まで500m」の標識もありよい目安です。尾根近くに上り上げた後は少し下り勾配を歩いて登山口からは2時間弱で柄山峠に着きました。
古道は白馬村方面に下っていましたが笹薮が被さり白馬村方面に下るのは無理のようです。峠には祠が有り、白馬村を他所からの疫病や自然災禍から護るために風を切ると云う「風切地蔵尊」が安置されていました。
風切り地蔵尊への参拝を柄山山頂踏んでからにしてとして峠の南にある柄山を目指しました。山頂に続く尾根には小灌木と薄い笹薮が続いていましたが、それとなく踏み跡が有って峠からは20分ほどで柄山山頂に着きました。
笹薮の下に三角点もありました。
山頂は樹林の中で展望もありませんが、付近の藪を少し切り開いてランチタイムを摂りました。50分ほどの休憩の後記念写真を撮って山頂を後にしました。
柄山からは十数分で峠に下ってきました。風切地蔵にお参りです。
白馬村に入ってくる悪い風を切るという地蔵様です。
柄山峠で一服して古道を戻ります。水沼さんに疲れはなく余裕の紅葉狩りです。
キノコ博士のサトさんの指導でキノコ採りながらの下山となりました。
秋の里山探訪続きます。
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