苗場山前衛の猿面峰 [登山]
北信濃里山探訪2日目は苗場山前衛の猿面峰です。苗場山秋山郷からの登山は殆どが小赤沢3合目からの登山になりますが、猿面峰は大赤沢新道の7合目になるピークです。
登山道の草刈りをしていた「苗場山の主」とも呼ばれる中山弘さんとお会いできました。
前日津南町の越後秋山郷の大赤沢で苗場山大赤沢新道入口を探したが国道沿いに案内標識はありませんでした。付近を行きつ戻りつし栄村の信濃秋山郷の小赤沢に「苗場山」の標識を見て、山中に入ったがそこは今まで3回も登った小赤沢登山口でした。
大赤沢に戻って住民に大赤沢新道への道を尋ねると「栄村に入って直ぐの「甘酒の家」標識の有る細い道の舗装道路終点が大赤沢新道登山道入口である」ことを教えてもらいました。下見で走ってみると国道から数キロ先の舗装道路終点に苗場山登山道入口標識が有ったが、「大赤沢登山道は未整備につき閉鎖中」の看板もかかっていました。苗場山山頂に登るのではなく猿面峰に登るのはこの道しかないので、「明日はここを登ろう」と決断し、国道に下って付近の空地で車中泊しました。
翌朝夜明けを待って大赤沢に戻って自販機で飲料などを買い求めて登山道入口に向かいました。登山道入口には軽トラックが停まっていて運転席側に「登山道整備中」の看板が付けられていました。「まだ早朝5時を回った時間なのに・・・」と首を傾げながら登山道に入りました。
登山道は草の被さる林道を行きます。
登山靴を濡らしながら林道を10数分で本格的登山道入口に着きました。
登山道は被さる草が刈られていて作業中であることが分かりました。しばらくは尾根の山腹をトラバース気味に高度を上げて行きます。30分もすると尾根に出てスギの大木が茂る急坂の尾根を直登して行きます。
スギの大木の他にはオオシラビソの大木も混じっています。
合目標識もありますが見落としがちで、三合目にはしっかりした標識が有りその先の所要タイムも記されていました。四合目と思しき付近で草刈り機の唸り音が聞こえて草刈り作業中でした。私を見て「良く来たな~」と歓迎の言葉をかけてくれました。下山時にもお会いしたこの方こそ「苗場山の主」とも言われる「中山弘さん」でした。「津南町に予算が無く登山道が草や笹に被さっても整備が出来なくてな~」と、もしかしてボランティアで草刈りをしてくれていたのかもしれません。「この先猿面嶺付近は笹薮になっているが迷うことは無いから」と言葉を掛けられて先を行きました。もちろん御礼の言葉を返してです。
五合目までは入山場所から2時間半も掛かっていました。
六合目付近も大木茂る尾根が続いていました。
六合目標識には「七合目まで30分」のコースタイムも記されていました。六合目から少し登ると森林限界を抜け、笹と草原になっていて登山道は笹と草が被さる煩い道になり、ズボンもひざ下はびしょ濡れです。
眼下に小赤沢の登山基地が見えるようになり、対岸に鳥甲山が望まれる頃になると猿面嶺山頂は間近です。
標高差800mを3時間半も掛かって8:45に猿面峰山頂に登りつきました。
猿面峰は苗場山大赤沢新道の七合目になります。苗場山はここから先一旦高度を下げて登り返して2時間ほどのコースタイムでしょうか。梅雨明け発表が有った苗場山山頂を眺めながら大休止です。
樹間に鳥甲山も見えますが神楽峰方面の展望はシラビソの幼木に隠されがちでした。
30分以上も休憩し、「車道まで2時間」の下山にかかりました。
六合目付近に下ると、草刈り中の中山さんが、「草刈り機の燃料が少なくなったが猿面嶺までは何とか刈り払いしたい」と登ってきました。再び談笑しお互い名乗り有ってお別れしました。
大木の根でつまずかないように激坂を慎重に下って行きます。2回ほど給水タイムをとって2時間少々で林道に下り舗装道路の入山口までは猿面嶺から2時間20分お所要タイムでした。途中足が攣ることもありましたが、苗場山の主とも呼ばれる中山さんが付けたと思われる時間よりは20分遅れで下りついてほっとしたところです。
汗と朝露でびしょ濡れになった着衣を全部着替えてさっぱりした身なりで秋山郷に下り、切明から奥志賀公園線に入って長い山中の道を奥志賀高原まで走りました。
奥志賀高原のレストランで冷たい飲料を口にして一休みです。
梅雨が明けていよいよ始動ですね
道なき道の登山、今後も気をつけてお楽しみ下さい
秋山郷懐かしいです
雨で視界の悪い苗場山でしたが
北アルプス遠征近づいて来ました
梅雨が明けて天気良くなって欲しいものです
北海道はこの先も良い天気が続くのですが
by ほろしり (2021-07-20 17:51)
>ほろしりさん
梅雨明け3日は山も雷注意ですが、そのあと梅雨明け10日は好天が続きます。今月いっぱいから来月初めまでは北Alpsも良い天気が続くと思います。昨年のように荒天の中の登山が楽しめることをお祈りいたします。今回はお付き合いできませんが気の置けないお仲間と存分にお楽しみください。
私は7月22日に第2回目のワクチン接種です。ワクチン接種が終わってもまだまだ安心できる状態ではないので、今年一杯くらいは県境往来を避けたいと思っています。長野県内の里山探訪もまだ100山以上はあるので登山は楽しめます。お盆休みは塩見岳ですがこれがムスコとの二人連れ登山隊としては高い山の最後になると思います。
by kamoshika_nagai (2021-07-21 09:01)