豪雪体験乗り鉄の旅ー2 [旅]
豪雪体験乗り鉄の旅2日目は新潟県魚沼市小出から只見線に乗って会津若松までの旅です。
越後山脈の懐深く入って六十里越トンネル・田子倉トンネルを抜けて会津の只見町に入り、ダム湖が連続する只見川沿いに下ってゆきました。開けた会津盆地に出て会津若松までの5時間の旅です。
「小出ホテルオカベ」の夜は快適ではありましたが、旅に出た興奮のせいか熟睡には程遠いものがありました。それでも長い時間ベッドに横たわっていたので体力気力に問題はありません。只見線の始発列車の出発が5:36というまだ夜明け前の出発なのも「寝過ごしてはいけない」という思いが睡眠を妨げたかもしれません。
4時には起床して。ホテルの部屋備え付けの湯沸かし器でお湯を沸かしテルモスに詰めました。5時前に部屋を出てホテルのフロントに降りると、早い時間なのにフロントスタッフが出ていて、「まだ早いですよ」と声かけてくれました。
ホテルから駅までは1分もかかりません。小出駅の改札口は開放されていたのでホームに入り、只見線の出発ホームに向かうと2両編成のジーゼルカーがエンジンをかけて停車していました。
「会津若松行」と書かれた行き先案内を確認して乗り込みました。出発までまだ40分も前の5時前です。次々と乗客が乗り込んでくるのではと思っていたのですが、出発間際に単独行2名の方が後に続いていただけでした。運転士と車掌が乗り込んで、定刻5:36に小出駅出発です。すぐに車掌が切符拝見に来ました。「只見線に乗るには出発30分前に並ばなけりゃ座れないと聞いてきたのだが・・・」と声かけると、「夜明けが早くなるとツアー客でそんなこともあるが、今の時期はそんな心配はない」ということで拍子抜けでした。
真っ暗闇の魚沼平野を進み、途中入広瀬駅では夜明け前というのに見送りの老婦人が手を振ってくれました。
1時間ほど暗闇の中を走って、越後側の最終駅「大白川駅」には6時半前の到着です。ようやくあたりが明るくなりました。ここで12分ほどの停車です。反対車線には小出行きの車両が待機していました。
ここらあたりから豪雪地帯ですが、今年は少雪のせいかホーム脇にもあまり雪がありません。ここからは越後山地の懐深く入って行きます。10年以上も前に越後百山でも最難関に近い、毛猛山を登った時に只見線の線路を歩いて尾根にとりついたことが蘇り、その場所確認に窓外に目を凝らしましたが位置特定はできませんでした。
大白川駅か只見駅までは「六十里越トンネル」・「田子倉トンネル」などの長いトンネルを抜けながら30分ほどかかりました。トンネルの合間から見る景色です。走行中の列車からですからピンボケ気味ですが、豪雪という気分は味わえました。田子倉ダムの最上流です。
「会津柳津駅」付近を過ぎると会津盆地に出ました。広く開けた盆地で地元の方は会津平野と呼んでいるそうです。雪のない会津盆地に少しがっかりしました。
小出駅から5時間弱、10:32定刻に終点「会津若松駅」に到着です。
少々退屈気味なところもありましたが、それなりに窓外に雪国風情を見ながらの楽しい只見線の乗り鉄ではありました。
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