新潟百名山+10、魚止山 [登山]
「新潟百名山+10」の一座、川内山塊の魚止山に登ってきました。川内山塊の盟主とも云える矢筈岳の登山道にある前衛の山です。残雪期限定の山で普段なら残雪拾いながらの登山ができる山ですが、少雪の今年は雪解けが早く、急登の上灌木藪漕ぎの連続で、厳しい登山となりました。同行の「新潟の山友・いっちゃん」に励まされながらなんとか山頂を踏むことができました。
前日は自宅から200キロ走って、夕方5時前に五泉市に着きました。せっかくの新潟入りなので久しぶりにJOさんに会っていこうと思い、自宅近くまで来ました。車を止めて一息入れていると、ご主人のイチゴちゃんが帰宅です。JOさんに「今、来たよ」と電話を入れると、間髪を入れずイチゴちゃんが走ってきました。「顔だけ見たらこれから宿泊予定の阿賀町に行く」と話すと「泊っていけ。お酒を一緒に飲もう」とありがたいお誘いです。JOちゃんも家から出てきて「そうして!泊ってって」と声かけてくれます。
JOちゃんとはネットで知り合った仲ですが、石垣島マラソンを一緒に走ったり、登山情報を交換したり20年前からの知り合いです。二人が結婚してからも飯豊の天狗山荘での仮装結婚式に出席したり、3人で三面の奥にある石黒山に登ったりと、それなりのお付き合いが続いていました。「厚かましいようですがお言葉に甘えて」とイチゴちゃん宅に一宿一飯のご恩に与かることにしました。
イチゴちゃんが採ってきた山菜料理をいただきながら、山談義やよもやま話に花が咲きました。お二人の愛息とも打ち解けて、まさに「新潟の隠孫し孫」とでも思いたくなるほどでした。
「イチゴちゃん&JOちゃんありがとうございました」
「イチゴちゃん&JOちゃんありがとうございました」
翌朝は夜が明ける前にイチゴちゃん宅を出ました。安田ICから磐越道に入って津川ICまで走り、途中でコンビニで食料調達し、阿賀町上川から常浪川沿いの長い町道を室谷洞窟まで走りました。室谷洞窟の駐車場でおにぎりを頬張っていると間を置かず、今日は同行の加藤イツ子さん(以降はいっちゃん)が到着です。「途中で用足し中に永井さんの車が追い越して行くのが見えたので追いかけた」と云うことで合流しました。
室谷洞窟からはさらに室谷川・倉谷沢沿いに延びる林道に入り、途中から砂利道に代わって10キロ近く、林道終点近くまで走り、駐車スペースのある場所に車を止めました。支度をして7時に駐車場所を出発です。今日はいっちゃんと二人だけの登山です。
泥濘の続く林道を15分ほど歩いて、魚止山登山口につきました。登山口には標識はありませんが急坂の沢入口に玉結びのロープが下がっていました。いっちゃんを先頭に入山です。
沢からすぐに樹林帯に入って赤布と薄いながらも踏跡を追いました。
開花したばかりのタムシバの白い花がきれいです。
登山道脇にはコシアブラも芽を吹いていて、いっちゃんコシアブラ摘みも楽しみながら登ってゆきます。
そしてものすごいイワウチワの群生が広がっていました。
しばし撮影タイムです。
やがて踏跡も赤布もなくなり、灌木藪をかき分けながら急坂を直登として行くようになりました。
灌木の枝と根に掴まりながらまさにお猿さんのように四つん這いになって高度を上げてゆきました。
入山口からは3時間以上もかかって、魚止山までの中間点とも云える854mピークに着きました。当初の目論見では山頂まで4時間と思っていたのですが・・・
854mピークから残雪上に出ました、これからは快適残雪歩きの期待が膨らみましたが・・・。
対岸には太郎山の荒々しい山肌です。
ここからは残雪と灌木藪を交互に歩いて行きました。
残雪が途切れて尾根に入ると灌木の藪ですが藪の下には薄いながらも登山道がありました。
残雪拾い、潅木藪かき分けながら山頂がぐんぐん近づいてきました。
入山口からちょうど5時間かかって12:15に魚止山に到着です。
山頂には残雪期には見ることのできない三角点が現れていて感激です。
三角点のすぐ先には残雪がありました。そしてその先に川内山塊の大展望が開けていました。川内山塊盟主ともいえる矢筈岳です。
下山も藪をかき分けながらですからそれほど時間が稼げません。適度に休憩をはさみながら下りました。854mピークからの激坂下りでは尻を付きながらそして悲鳴を上げながらの下りになりました。
「行動時間」
2024年4月20日
林道駐車地点7:00~入山口7:15~854mピーク10:25~魚止山12:15/13:00~854mピーク14:10~入山口16:15~駐車地点16:30
コメント 0