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木曽駒ヶ岳~空木岳 3日目 [登山]

「カモシカ永井親子二人連れ登山隊」中央アルプス主脈縦走3日目です。

前日に劣らぬ強風とガスの中、木曽殿山荘を出て空木岳に登り、長い長い池山尾根を下山しました。下山中に左足に痛みが出て最後はタクシーを呼ぶ羽目になりましたが、何とか下山出来ました。

霧の中の空木岳山頂です。

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木曽殿山荘は風の通り道に立っているめか、夜半は強い風が吹いて窓を叩いていました。まだ夜明け前の4時には同宿舎が起きて出発の準備を始めました。私たちは5時の朝食に合わせて起床です。小屋で朝食を摂った者は4人でした。パッキングをして今日も雨着を着て出発です。小屋の管理人が「ナガイさん、おにぎりのキャンセルが出たのでこれを・・」とおにぎりを二つくれました。私たちの行動を見て、事情を察したのでしょう。有難く頂き、ムスコと二人「お世話アになりました」と挨拶して小屋を出ました。小屋を出る時は温かき情けにそっと涙を拭きました。

外は昨日と変わらぬガスと強風です。今日もムスコを先にやり、岩礫の急登を行きます。昨日の疲れもあって私の足はとてもムスコを追うことが出来ません。ムスコはあっという間に霧の中に消えて行きました。100歩歩いては呼吸を整えながら、展望もない中黙々と高度を上げて行きます。小屋を最後に出た猛者が「空木岳から南駒ケ岳をピストンして池山尾根を下る」と云って勢いよく追い越して行きました。

大きな岩場を乗り越えて前衛の第一ピークに着きました。

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第一ピークからは鎖場もある岩稜帯に入りました。
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鎖場の難所を登り切って空木岳山頂には木曽殿山荘からはなんと2時間20分もかかっていました。ムスコは40分以上待ったと言って岩陰で寒さに震えていました。10数年前に伊奈川から登った時は寝袋を担ぎながらも木曽殿山荘からは1時間30分で登ったのにという思いでした。
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岩陰で休んでもムスコの冷えた体が温まらないので、山頂をカメラに収めてすぐに下山開始です。
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ハイマツ帯の中のザレタ登山道を10分ほど下ると駒嶺ヒュッテです。
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大きな岩が現れるたびに、「これが駒石かな」と思い、写真を撮りながら空木平を下って行きます。
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ガスは深いものの風が無いのが救いです。
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三番目の大岩が「駒石」でした。
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駒石からは小灌木の樹林帯に入って下って行きます。この辺りに来ると朝早く菅の台を発った登山者と行き交うようになりました。
そして空木平避難小屋への分岐に着きました。ゆっくり歩いたので空木岳からは1時間半も経っていました。
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避難小屋分岐からは本格的下り道になります。と云うことはここまでは本格的な上り坂を登ってくるということです。次の目標は「ヨナ沢の頭」です。池山尾根登山道は道標がしっかりと立っていて、とても良い目安です。ヨナ沢の頭では小屋で頂いたおにぎりを頬張りました。この付近続々と登ってくる登山者と行き交いました。中には完全トレランス型の若者もいました。
次の道標が立つ「迷い尾根」でも一息入れました。
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そして池山尾根最大の難所「大地獄」・「小地獄」の痩せた岩稜の尾根を下ります。この付近ではムスコも慎重に下って行くので私もそれほど遅れることはありません。小地獄を突破すれば後は勾配も緩い快適登山道を下って行きます。「マセナギ」を過ぎてすぐに池山尾根から分かれて整備された遊歩道を下り、簫ノ笛山分岐の「尻無」で雨合羽を脱ぎました。
ここら辺から私の左ひざと腰に痛みが出始めて先が思いやられるようになりました。勾配が緩い遊歩道をゆっくりと下って池山小屋分岐に着きました。小屋に廻ってカップヌードルにお湯を満たして30分ほどのランチ休憩とりました。計画では小屋から0,6キロの池山山頂を回る予定でしたが、足の痛みがひどいので池山はパスしました。小屋のすぐ下には水場が有りのどを潤して遊歩道をゆっくりと「タカウチ場」に下りました。野生動物観察棟がすぐ先に有るようです。
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痛い足を引き釣りながら林道終点の登山道入口に下りつきました。木曽殿山荘を出て10時間も経っていて、そろそろ焦りが出始めるころでした。
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林道終点には車が2台停まっていましたが、これは林道走行許可を取った車のようで、許可証が掲げられてありました。足の痛みはますますひどくなり、ここで腰を下ろして思案です。後ろから来た女性登山者に色々聞いて、タクシー会社の電話番号を教えてもらいました。林道を回れば菅の台まで7.5キロの表示もありますが、この足で7.5キロは歩けそうにありません。林道をショートカットする登山道を0.5キロほど下って再び林道と交差する「三本木」で赤穂タクシーに電話して相談です。
「三本木から林道ゲートまで1時間ほどで下れるのでそこまで来たら迎えに行く」という返事でした。段差のある登山道を下る時は左足に体重がかかると痛みが走るのですが、段差のない林道は庇いながら歩けるのでゆっくりながらも歩行可能です。後ろを振り返りながら先を行くムスコに悪いなと思いながら林道を黙々と下りました。三本木から1時間ほど歩いて17時半前に林道ゲートに着きました。すぐに赤穂タクシーに電話してタクシーの要請をしました。
ゲート手前に展望施設が有り駒ケ根市内が望まれました。
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15分ほど待ってタクシーに乗ることが出来ました。菅の台までは3キロほどでしょうか、料金は1500円ほどでした。すでに18時を回っていましたが明るいうちに下れてよかったと胸をなでおろしました。
「行動時間」
木曽殿山荘5:35~空木岳7:55/8:00~駒石8:45~空木平分岐9:25/9;35~ヨナ沢の頭10:35/110:50~マセナギ12:20~尻無~池山小屋13:45/14:15~タカウチ場~林道終点15:50/16:00~三本木16:20~林道ゲート17:25=菅の台駐車場18:05
菅の台からは伊那市に走って、予約してあったホテルにチェックインです。一風呂浴びた後は焼き肉屋に行って反省会でした。
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