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木曽駒ヶ岳~空木岳 2日目 [登山]

中央Alps主脈縦走2日目です。
朝方の雨で宝剣山荘から木曽殿山荘に縦走予定の登山者は数名いましたが、次々と縦走を諦めて千畳敷RW駅に下って行きました。私たちも一旦は諦めて千畳敷まで下りましたが、ムスコの希望は何とか計画通りの中央アルプス縦走です。結局ムスコの意見を取り入れて木曽殿山荘を目指しました。
コース中間の檜尾岳山頂です。
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千畳敷RW駅からは少し荒れた登山道を40分ほどで極楽平の稜線に登りつきました。強風が吹いていましたが展望も利いていて、何とか縦走が楽しめそうです。対岸には三ノ沢岳も見えていましたが、写真を撮るのを忘れてしまったのがっ残念です。画像は宝剣岳です。

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極楽平に登り返している途中で追い越して行った中年登山者以外は稜線を行く縦走者はありません。木曽側からの西風が強い中8:15から縦走の開始です。
しばらくは展望も有りましたが、ガスが巻き始め全く展望の無い縦走になりました。そのために写真を撮ることも出来ず、チェックポイントとなるピークの画像しかありません。
最初のピーク「島田娘」を越えて「濁沢大峰」には極楽平から1:20かかって、9:35に着きました。ムスコはだいたい15分前には通過しています。途中、朝千畳敷を出て木曽殿山荘目指していた、女性3人組が「木曽殿山荘に予約してあるが、風が強いのであきらめました」と云って引き返してきました。
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濁沢大嶺からは大きく下って、ますます風が強くなった中を行きます。特に鞍部は風の通り道になっていて耐風姿勢をとりながら進みました。途中で今朝、菅の台から池山尾根を空木岳に登って、縦走路を反対側に急ぐトレランの若者と女性の単独行者と会いました。女性単独行者もトレラン娘のようで、同じコースを歩いています。「木曽殿山荘はすぐそこですよ」などと云われましたが、トレラン娘の言葉を信じるわけにはいきませんね。
そして濁沢大嶺からは1:55後の11:30に縦走路の中間点「檜尾岳」に着きました。
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檜尾避難小屋に入ってランチ休憩をと思いましたが、早く目的地に着きたいので行動食をとり小休憩です。そして木曽殿山荘に向かっていることを電話連絡とりました。「檜尾岳からは4時間はかかるから気を付けて」と云う返事でした。電話をかけ終わると後方からがっしりした体躯の50歳前後の登山者が登りつきました。「朝一で千畳敷に上がり極楽平から三ノ沢岳を往復して来た。これから木曽殿山荘に向かう」と云う、こちらも相当な猛者です。
山頂をカメラに収めて次の目標熊沢岳に向かいました。
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中年の猛者がすぐに追い越して行きましたが、ここでムスコの登山靴の底がはがれるアクシデントです。登山道脇にあったトラロープの切れはしで縛って、しばらくは歩けましたが、結局靴底をはがして歩きました。もう20年も履いている登山靴で惜しくはないのですが、こんな厳しい縦走途中でのアクシデントに一時は青くなる思いでした。その後翌日空木岳を下る途中で、もう片方の底もはがれて、結局下山後は両足共に靴底の無い登山靴になってしまいました。それでも何とか歩ききれたのが幸運であったと思います。
檜尾岳から熊沢岳へのコースタイムは1:40で、ムスコは順調にコースタイムで歩けますが私には厳しいコースタイムです。途中で私を待ちながらムスコは進みますが、やはり先を行きます。このコース一番の難所の鎖場の有る岩稜帯を越えて行きます。鎖場を登り切ったところでムスコが待っていてくれました。以前は自分がムスコを心配しながら歩いたものですが、今は逆転ですね。鎖場の画像が無いのが残念です。
熊沢岳には檜尾岳からは1:45ほどで13:30前に着いてまあまあの気分でした。
熊沢岳直前の大岩です。
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そしてすぐ先が熊沢岳山頂です。ようやくゴールが見えてきたという思いでした。
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しかし最後のピーク東川岳への道は厳しかったです。岩稜帯はないのですがハイマツ帯に切られて登山道が狭くハイマツの露を浴びて合羽のズボンが濡れはじめました。疲労もピークを迎えて足が重くなり、ペースがガクンと落ちてしまいました。最後は少し岩稜の道を駆け上がって、東川岳には熊沢岳からコースタイム1:20の所を、1:50もかかってしまい、15:20の到着でした。
ムスコは「20分以上も待った」と言って心配していました。
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ここまで来ればもう安心です。あとは木曽殿山荘へ下るだけです。切れ落ちた岩場の脇を下って行き、肝を冷やすところも有りましたが、最後は崩落防止の施されたザレ場と木製階段などを下って、木曽殿越の鞍部に立つ木曽殿山荘には15:45に到着でした。
檜尾岳から4時間、15時30分には着きたいと思っていましたが15分遅れの到着で胸をなでおろすことが出来ました。小屋の管理人も心配してくれて「まずは濡れたものを着替えてゆっくりしてからチェックインして」と親切にしてくれました。雨合羽を脱いで着衣を着替えてチェックインしました。
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チェックイン後は食堂でビールを飲みながら、檜尾岳で追い越して行った猛者と山談義を楽しみました。猛者は私たちより1時間ほど前についていたそうです。ムスコの足ではプラス30分くらいでしょうか。
17時からの夕食は炊き込みご飯におでんのとても美味しい小屋飯でした。
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夕食を済ませると2階の大広間に敷かれた布団に潜り込みました。広い大部屋に10人ほどが間隔を開けて休むことが出来ました。昨夜の宝剣山荘ではあまり行く眠れなかったですが、ここも20数年ぶりの木曽殿山荘の夜は久しぶりに熟睡出来た山小屋の夜でした。夜半からは風雨が強く窓を叩いていました。

「行動時間」
宝剣山荘6:50~千畳敷RW駅7:20/7:35~極楽平8:10~濁沢大嶺9:35~檜尾岳11:30/11:40~熊沢岳13:25/13:30~東川岳15:20~木曽殿山荘15:45

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