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小谷村の奉納山 [登山]

小谷村の里山奉納山(ブノウサン)に登ってきました。小谷村中土から小谷温泉への道路の「押立沢出合」から急登の尾根を直登しました。ヤマレコでは登り4時間・下り1時間で下ったという若者の記録もありますが、私も良く踏ん張って4時間強で登りましたが、下りは雪が緩んで滑落の危険を避けながら下り2時間半も掛かってしまいました。それでも難関の雪山登山が出来て、今年も今まで通りやれそうな予感です。

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小谷村の雪山登山第二弾です。2週間前の真那板山はルートミスを犯して山頂に届かず敗退してにがい思いをしたものです。今回は中土の奉納温泉から奉納山から派生する尾根に取り付き長大頂戴尾根を奉納山に登る計画を立てました。ヤマレコなどで奉納山の登山記録を見ると殆どが中土から小谷温泉への道路の途中、押立沢出合に派生する尾根を登ったというスキーヤーの記録です。地形図を見ると急登が続き今の私には少し無理かと思ったからです。

夜明け前の5時には家を出て、7時前には小谷村の冬期閉鎖中の奉納温泉に車を付け、100mほど先の車道の除雪終点に着きました。地形図を見ながら登り上げる尾根を探りましたが、予定していた入山地点までは未だ除雪されない林道を歩かなければならないことが分かり思案しました。ここでウロウロして時間がかかってはと思い、奉納温泉からの入山を諦めて押立沢からの入山に切り替えました。
R148の小谷温泉入口から小谷温泉への道には行っていくつかのスノーシェッドの先に押立沢出合です。道路脇には除雪されたッ駐車スペースもあったので車を止めました。登り上り上げる尾根を見上げながら雪の状態を確かめ、ツボ足軽アイゼンで登ることにしました。スノーシューも持ってきましたが急登をsnowシューで登のは体力脚力の消耗も激しいので雪が締まっていることに一安心です。

入山地点の標高は750mほどで山頂までは標高差約800mです、登りに4時間正午には山頂にという思いで8時過ぎの出発です。
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押立沢沿いにスキーのトレースが有りましたが目の会えの尾根を直登しました。しばらくはノートレースの雪原を登りスギの植林された尾根に入りました。
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スギ林の尾根は傾斜も緩く雪も締まっていて快適に歩くことが出来ました。所どころに夏道と思われる作業道も現れて奉納山には夏道が続いているのではと思うほどでした。
スギ場安を登り切ると標高900m付近からはブナ林の中の雪原となり傾斜が増してきました。
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300歩歩いて標高100mを稼ぎ一息入れながら高度を上げて行きました。
途中から尾根の左側の崩壊地の縁に出て地面の出た場所を木の根に掴まりながら高度を上げて行きました、崩壊地の開けた場所からは雨飾山や金山・天狗原山などが望めました。
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更に急登の雪面に戻って、なるべく滑落・雪崩の危険の少ないブナの大木を目指しながらキックステップ切りながら高度を上げて行きました。見上げると被さるような急登が続いていました。
標高1000m付近から約300mほどの急登はまさに修行でした。ピッケルでなくストックでしたので滑落の危険があり思い切りキックステップ切りながら登りました。入山地点から3時間ほどかかって傾斜が緩む1365m標高点に着きました。滑落危険地点を突破して安堵ですが、下りが大変だと思うのでした。
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眼前に初めて奉納山山頂が見えました。ようやく先も読めて雪原に腰を下ろして大休止です。
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曇り空ながらも後方に雨飾山がくっきりと見えました。
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山頂まではもうすぐです。少しばかりの急登を凌ぎます。
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山頂付近はダケカンバの疎林です。
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方の御温泉からの尾根が合わさっていましたがまさに長大尾根で急登の尾根を登ってきて正解だと思うほどでした。山頂までは緩く続いていました。
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開けた場所からは堂津岳が目の前です。
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反対側には雨飾山です。
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入山地点から4時間ほどかかって12時15分に奉納山山頂に登りつきました。
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山頂は樹林の中で展望が有りませんが開けた一角からは火打山が白く輝いていました。
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天狗原・金山・雨飾山は樹林に阻まれていました。
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堂津岳に続く尾根も良く見えましたがこちらもすっきりとした展望ではありませんでした。
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4時間掛かって登りついた奉納山ですが、急坂の下りも考えるとゆっくりもしていられません。30分ほどの休憩の後は周りの展望や樹相を見ながら往路のトレースを追いました。1365m標高点からの急坂の下りはひやひやものです。雪が緩んで軽アイゼンに雪がダンゴになってしまいます。行きをケリ落としながらストックを突っ張易ながら急坂を一歩一歩慎重に下ります。何回か緩んだ雪で足場が崩れ尻シェード状態になります。そのまま滑り落ちたら止まらないことが分かるので冷や汗ものです。さらに崩壊地の縁では痩せ尾根を木の根に掴まりながら下りました。雪崩と崩壊で200m位の断崖に肝を冷やしながらです。ようやく急坂を下りきるころには汗びっしょりかいていました。スギの植林地に下ると一安心です。
ヤマレコではスノーシューで山頂から1時間足らずで下ったという若者の記録が有ったので、自分でも2時間もあれば下れるだろうとタカを括っていたのですが、3時間近くかかっての下山となりました。それでも何とか奉納山の山頂踏んで満足感に満たされながらの下山となりました。車の脇で濡れた着衣を全部着替えて意気揚々と帰宅の途に就きました。
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「行動時間」
2022年3月29日
押立沢出合8:10~1365m標高点11:10/11:20~奉納山山頂12:15/12:45~入山地点15:30


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