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2023年の山行総括 [登山]

2023年の山行総括です。

入山日数      51日   (昨年 60日)

登頂山座数合計   75山   (昨年 85山)

新規登頂山座数   35山   (昨年 53山)

80歳を迎えた今年ですが、体力・脚力の衰えはありますが、まだまだ気力横溢、登山を楽しむことが出来ました。年とともに入山日数・登頂山座数が減少するのは致し方ないものです。3年間続いたコロナ下も、第5類の移行して県外往来自粛もなくなり、県外遠征も楽しむことが出来ました。

以下に今年の山行ハイライトです

【登り初め】
「美ヶ原」

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今年も登り初めは美ヶ原高原でした。

「山人の会+1」4名と、「山梨Group」5名の合計9名で美ヶ原雪上ハイクを楽しみました。山本小屋から美ノ塔・王ヶ頭と牧柵沿いの遊歩道を歩き、王ヶ鼻まで足を延ばして北Alpsの全容を眺めました。王ヶ頭ホテルに戻って喫茶ルームでビーフシチューなどを頂きながら日本酒とワインで新年の乾杯です。昨年の山行報告から今年の山行計画などの山談義に花が咲き懇親を深めることが出来て、幸先良いスタートがきれました。「山人の会」、これからも健康で山歩きが出来る間は新年の恒例行事にしようと約束しています。


【残雪季・春の山】

今年も元気に残雪の山を登りました。
「真那板山」

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小谷村の真那板山は、昨年も山友・増田さんと出かけましたが、スキーの滑走シュプールを深追いしすぎて急傾斜に阻まれて登頂できませんでした。今年はお彼岸前でありましたが、少雪で入山口の大網集落の田畑の土手は雪が消えていました。

昨年の轍を踏まないよう入念にルーファイしながら、最後は急登を凌いで山頂台地に登り上げました。まさに山名通りの広い山頂台地の先端にある真那板山を踏みました。眼前に雨飾山や海谷の山々が輝いていました。下山は別ルートを下りましたが急坂と緩んだ雪で足を取られ長時間の登山でした。


「安曇野山脈・黒沢山」

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北Alps前衛の鍋冠山~金松寺山・天狗岩までの「安曇野山脈」にある黒沢山ですが、稜線上には登山道はありません。一昨年は三郷スカイラインからの冷沢から、昨年は金松寺山・天狗岩からアタックしましたが、いずれも稜線上の深い笹薮に阻まれて登頂できませんでした。

今年は3度目の正直、何としてもの思いでした。少雪でお彼岸前の決行です。前夜は登山口の金松寺付近で車中泊し、翌朝日の出前に出発です。金松寺山から上の天狗岩への登山道は雪道になりましたが順調に稜線分岐に達しました。稜線上も当初は快適雪上歩きが出来ましたが、途中から腐れ雪と残雪が消えて藪が出ている所もも多くなり足を取られました。何度か心が折れて撤退が頭をよぎりましたが、何とか踏ん張って分岐から3時間強、往復6時間かけて山頂を踏むことが出来ました。下山は疲労困憊で足が攣り膝痛が出て、何度か立ち往生しながら下りました。最後はヘッドランプを点して20時過ぎ往復14時間もかっけての黒沢山でした。


「越後山脈 日向倉山」

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奥只見シルバーラインの開通を待って登った奥只見の「日向倉山」も思い出に残る残雪の山歩きでした。奥只見のトンネルを抜けた銀山平はまだまだ十分の積雪でした。先行者か後続がいるものと期待して来たのですが、登り始めは単独で少々心細い入山でした。途中で若者が追い付き追い越して行ってくれたのが心強かったです。10年位前には朝日連峰の化穴山や川内山塊の矢筈山など雪上キャンプして越後百山の難山登頂を果たしていますが、久しぶりの越後山脈の雄大な残雪の山を満喫しました。「新潟百名山プラス10」も、今年は日向倉山、糸魚川の権現岳、下田白根山に登り、残すのは南魚沼の高倉山、阿寺山と川内の魚止山と五頭の金鉢山の4山を残すまでになりました、がいずれも難しい山です。越後から帰りには栄村の松ノ峰に登りましたが、豪雪地の秋山郷も残雪少なく藪漕ぎと山になってしまいました。


「小秀山」

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「山人の会」に、甲府の雨宮さんとROmmyさんをお誘いして5人で、日本三百名山「木曽の小秀山」には5月下旬登りました。王滝村の白巣峠付近からの登山口から少し荒れた登山道を3時間ほどかかりました。山頂からの御嶽を楽しみに登りましたが、残念ながら御嶽山頭を雲に隠していました。



「南alps林道花見」

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5月末には南アルプス鋸尾根の白岩岳にクモイコザクラ鑑賞に出かけましたが、仙流荘から先の林道が工事中で通行できません。それならばと以前から観てみたいと思っていた南アルプス林道脇に咲くシナノコザクラ鑑賞に切り替えました。バスで歌宿に入って歌宿付近の林道脇でシナノコザクラやホテイランなどを鑑賞して、林道を歩いて仙流荘に戻りました。来年も白岩岳と搦めて行こうと思っていますが往復バス利用だと楽ですね。


【夏山】
「富士山」
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「80歳の記念登山」で、富士山に登りました。数年前から温めていた計画です。当初は山小屋泊まりで考えていましたが、インバウンドが復活して外国人登山客の予約が入って、山小屋泊は無理になってしまいました。7月1日に山梨県側からの山開きが有り、10日遅れで静岡県側の山開きがある富士山です。「もし何かがあったら、山梨県側の山開き後であれば山小屋で救助要請できるのでは」と思い、7月4日に決行しました。
前夜、富士宮ルート五合目の駐車場で車中泊して翌朝は日の出前に出発しました。山頂までは標高差1400mほどですから、1時間に250m登り、6時間で山頂と予定して登り続けました。後続の登山者には何組も抜かれましたが、予定通り10時過ぎには山頂の一角浅間神社奥宮に登り着きました。御鉢を剣ヶ峰に登って、御鉢にある富士山頂八峰を周回しようと御鉢周りもしましたが、久須志岳と成就ヶ岳を踏むだけであった。以前には白山岳を踏んでいるので富士山八葉は剣ヶ峰を含めて4峰の登頂を果たしたことになりました。御鉢周りをしたので下山も遅くなり出来たら宝永山もと思っていたが宝永山登山は諦めました。
10月1日に甲武信ヶ岳から下った後、富士宮五合目に走って強風の宝永山山頂稜線まで行くことが出来ました。
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「南東北の百名山巡り」
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霧の中の磐梯山山頂
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蔵王・湯釜

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月山・弥陀ヶ原

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鳥海山・七高山

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鳥海山・笙ヶ岳
梅雨末期には南東北の磐梯山・蔵王・月山・鳥海山の日本百名山4座を再登山しました。いずれも20年以上も前に登った山です。高山植物鑑賞が狙いでしたが、磐梯山・蔵王ではほとんど観ることが出来ませんでしたが、月山と鳥海山では素晴らしいお花畑を満喫できました。鳥海山は時間切れで最高峰の新山は踏めませんでしたが、外輪山を七高山まで登り、御浜小屋に泊まりました。翌日は花の名山笙ヶ岳を回ることが出来たのは収穫でした。来年は北東北の百名山再登山を考えています。


「北alps・蝶ヶ岳」
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「カモシカ永井親子二人連れ登山隊」お盆休み恒例の登山は上高地から徳沢にテントを張って2泊、長塀尾根から蝶ヶ岳に登りました。20年以上も続いている二人の登山ですが、このところ当然ながらムスコに大分後れを取るようになり、「いつまで続けられるのやら」の思いが強くなりました。それでもこれからも長く続けたいものと思っています。自分としては尾根の途中にある長塀山を踏めたので満足です。


「裏木曽山脈 井出ノ小路山」
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今年の夏は厳しい猛暑でした。9月に入っても暑さが収まりません。裏木曽山脈には県境の山が10山以上あり、昨年も2回岐阜県の中津川市や下呂市に遠征しましたが、未だ数山の未踏の山が残っています。
9月10日、暑さの中、付知峡から「井出ノ小路山」を目指しました。舗装された林道を自転車を引いて入山場所に着きました。巨石累々の涸れ沢を登り詰めましたが、疲労と時間切れで山頂稜線まで標高差100mほどの地点で敢え無く敗退でした。翌日も三国山などを登る予定でしたが、疲労残りがあって登山を諦めて、御嶽山周辺のドライブを楽しみ、濁河温泉の露天風呂に入って帰宅しました。
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なお10月にも再度下呂市まで走って三国山を踏みました。裏木曽には高森山と椹谷山、阿寺山地には今年アタック失敗した卒塔婆山と阿寺山が未踏ですが、今の自分では山頂を踏むのは無理になりました。山頂直下まで登った高樽山と井出ノ小路山は来年再アタックしようかと考えています。

【秋の紅葉狩り山行】

「大弛峠~甲武信ヶ岳~西沢渓谷」
奥秩父の「金峰山~国師ヶ岳~甲武信ヶ岳~雁坂峠~笠取山~飛龍山~雲取山」の稜線には「奥秩父主脈縦走路」が走っています。いくつかの区間は歩いているので、いつかは全線踏破を夢見ていました。今までは金峰山~大弛峠、木賊山~雁坂嶺~笠取山、笠取山~飛龍山は踏破済みです。今年は残りの区間を踏破することが出来ました。
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実はこの計画、6月に決行予定でしたが、前日大弛峠から未踏の県境の山「鉄山」と金峰山に登り、大弛峠に下山中、石ころに躓いて転倒、右膝を強打してしまいました。大弛峠で車中泊した翌朝は痛みが激しく歩行もままならない状態でした。已む無く予約した甲武信小屋にキャンセルの連絡をして縦走を諦めました。この件を知った山友雨宮さんから「大弛峠から甲武信ヶ岳往復は厳しいので、甲武信小屋から西沢渓谷に下る」計画に変更して、同行して頂くことになりました。
西沢渓谷に私の車を止めて雨宮さんの車で大弛峠に走りました。国師ヶ岳までの登りを凌いだ後は小さなアップダウンを繰り返しながらの縦走です。途中に東梓・両門の頭・冨士見・水師と国土地理院地図には山名表示のない標高2000m超のピークを踏み、苔むす樹林帯、そしてシャクナゲ林などの癒しのトレイルを8時間かけて甲武信ヶ岳から甲武信小屋に縦走しました。甲武信小屋ではビールや持参したワインなどを飲みながらゆっくりと寛ぐことが出来ました。北Alps・中央alps・南alps以外の山小屋泊は久しぶりでした。
翌日は木賊山に登り返して、徳チャン新道を西沢渓谷に下りました。昨年中央Alpsの本高森~念丈岳~烏帽子岳を縦走したのに次いで、今回もまた雨宮さんには大変お世話になりました。


「三条の湯~飛龍山~雲取山」
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大弛峠から甲武信ヶ岳を歩いて一月後の10月末には奥秩父主脈縦走路の残ったSECTION「飛龍山~雲取山」を歩きました。丹波山村の御祭に車を止めて、長い林道と登山道を3時間半かけて三条の湯に入りました。とても快適な山小屋で鉱泉の風呂に入ってゆっくりと出来ました。2日目は三条の湯から縦走路の「北天のタル」に登り飛龍山を往復して縦走路を雲取山まで歩きました。樹林の中であまり見どころのない縦走路でした。雲取山からは雲取山荘に下って20数年ぶりに雲取山荘で快適一夜を過ごしました。3日目は雲取山に登り返して、晩秋の富士山を仰ぎ見ながら小雲取山・七ツ石山を踏みながら鴨沢に下り御祭の駐車地点に下りました。下山中に膝痛が出て最後はヘロヘロでした。これにて奥秩父主脈縦走路はコンプリートです。金峰山は川上村の廻り目平から登っていますが、主脈縦走路の正規ルートの瑞牆山荘から金峰山は来年金峰山小屋泊でゆっくりと歩きたいと思っています。
【晩秋・初冬の山】
奥秩父主脈稜線コンプリートを果たした後の晩秋・初冬は、近場の里山歩きに徹しました。

「埴科トレイル」
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軽井沢のテレマーカー杉山さんが数年前から「信州ふるさと120山」を登り始めています。千曲市周辺の山を案内することになり、10月には大林山、11月に鏡台山に登りました。杉山さん、上田市の太郎山から千曲市の一重山までの「埴科トレイル」縦走に興味を示し、山の強者・小林さんと3人で縦走することになりました。私は10年ほど前に太郎山から一重山の手前の東山神社から屋代駅まで単独日帰りで歩いていますが、今の自分ではとても埴科トレイルのワンディ縦走は無理です。私の足に合わせて11月下旬には太郎山~大峯山~大道山~鳩ヶ峰~和平高原を歩きました。

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杉山さん、「埴科トレイルのコンプリート」を果たしたい夢断ちがたく、翌週には同じく軽井沢の友人津高さんを誘って小林さんと4人で歩くことになりました。津高さんとは山スキーの初心者仲間で以前には杉さんコバさんに連れられて二人で雪まみれになった友人です。
志和氏の一日、五里ヶ峰の登山口沢山峠から一重山まで雑木林の癒しのトレイルを歩きました。
「北alps眺望の山々」
今年も少雪傾向です。12月に入ってからは近くの里山から冠雪した北アルプスの眺望と山も楽しみました。
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旧大岡村から

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五里ヶ峰登山口付近から

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安曇野市長峰山から
コロナ下で県外往来が厳しかった3年間は長野県内の山を精力的の登りました。しかし長野県内には、自分の力では登れる山もほとんどなくなりました。其の以前に目標にしていた「山渓・日本の山1000」、国土地理院「日本の主な標高1003山」なども登れる山が、「難山であったり・遠方過ぎたり」で登ることが無理になってきました。いま現在、登頂山座数は2410山までになったので「2500山登頂」に目標を変えて来年以降の楽しみにしようと思っています。近県の埼玉県・富山県・静岡県などの低山、登山道のある山を選んで登ろうと考えています。「昭和100年まで元気に山登り」を標榜していますので、あと2年間で目標達成したいと思っています。


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