奇妙山下見と米子大瀑布

　米子大瀑布付近のある奇妙山を目指しましたが、スマホ・地図を忘れるという失態で、奇妙山入山地点の下見でした。折角なので権現滝・不動滝などの米子大瀑布を見物してきました。

　（上）左落差89mの権現滝・（下）落差92mの不動滝。水量が少なく豪快さに欠けていました。

 

　スマホと地図を忘れたことに気付いたのはすでに米子大瀑布への林道に入ってからでした。前日、地図上に注意事項や要点など書きこんだりしていたので、コース状況は分かっているつもりです。頭を抱えながらも米子瀑布の駐車場に走りました。駐車場にある休憩棟に寄ってみると周辺の案内図などのパンフレットが有り、そこに奇妙山への入山地点の記載もあったので、それを持参して出発です。

　すぐに沢を渡る桟橋を渡って米子鉱山跡への道に入りました。緩くジグザグ切ってあり快適に高度を上げて行きます。途中には熊除けの鐘がつるされていました。

　登り切ると「米子大瀑布」の大きな標識が立っていて対岸に権現滝・不動滝を観ることが出来ました。しかし滝は大岩壁の北面に流れ落ちているためにこの時期逆光で良くは見えませんでした。

　東屋で腰を下ろして休憩していると間を置かずに2名の方が続いていました。「地元の方ですか」と声かけると調査依頼で来た方のようで、付近のことはよくわかっている方でした。地図とスマホを忘れてきたことを話し奇妙山の情報を聴きました。「今日は登山は諦めた」ということも話すと「それが正解何かあってからでは遅い」と言いながらも持参した地図を広げながらアドバイスしてくれました。

　東屋から米子鉱山跡に続く道路に出て反対方向に歩きました。すぐに「奇妙の滝」を観ます。

　こんな小さな細く流れる滝もありました。

　東屋の立つ場所から20分ほど林道を下って、「奇妙平石仏」の標識が立つ地点に来ました。ここが奇妙山への入山場所でもあります。

　笹原に切り開かれた道を行くと大きな岩がありました。

　岩窟には修験者が彫ったとも割れる石仏が有りました。（顔の部分が見えません）

　大岩の上部にも石像が有りました。

　笹が刈り払われていたので少し先に進むと「奇妙山の信仰」謂れが書かれた看板が有りました。

　そして付近の岩にも石仏が有りました。

　石仏群を見た後は大岩に戻って奇妙山への入山場所を探りました。大岩の後方の雑木に白く変色したテープを観ましたが、笹薮の薄い所を目がけて分け行ってみました。踏み跡や赤布などは一切見当たりません。ゆっくりと笹原を進んでみました。上方に笹薮のない地点まで来てこれなら何とか山頂まで行けるのではと判断できました。そして「今日は偵察山行」と決断して大岩に戻りました。

　出来たら来週再アタックを覚悟して奇妙山石仏地点を後にしました。

　林道を東屋方面に戻って周遊遊歩道を米子鉱山跡に向かいました。昭和35年閉山までは1500人が住んでいたという鉱山跡です。その跡地は広い草原になっていました。

　草原の先に権現滝と不動滝のViewpointがありました。残念ながら完全に逆行になってしまい滝の全容を写すことが出来ませんでした。

　遊歩道を下って米子不動尊奥宮に向かいました。奥宮の手前には権現滝から下った沢の渓谷美を観ます。

　奥宮に併設して立つ山小屋です。今年リニューアルして喫茶コーナーが再開したというニュースで知られています。

　奥宮の後方5分ほどにある不動滝の展望台からです。

　不動滝から5分ほどで権現滝展望台からです。

　滝を見た後は駐車場への遊歩道を戻ります。下る途中から不動滝を振り返りました。

　奇妙山の偵察と米子大瀑布の見物を済ませて駐車場に戻りました。それでも4時間半ほどの行程で結構歩いたので疲れを覚えるほどでした。

　帰宅後米子大瀑布への道路の冬季閉鎖が11月15日であることが分かりました。出来たらその前日の14日に奇妙山登頂しようかと思っています。