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大弛峠~甲武信ヶ岳縦走 [登山]

奥秩父主脈縦走路の未踏区間である大弛峠から甲武信ヶ岳を歩いてきました。シラビソ林やシャクナゲ林の中の渋い稜線でしたが、それなりに整備されていて快適トレイルが続いていました。甲府市在住の山友雨宮さんが同行してくれ厚いサポートを頂きました。

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日本百名山金峰山~甲武信ヶ岳~雲取山までの奥秩父主脈縦走路は、途切れ途切れながらもいくつか繋がっていて、未踏の区間は大弛峠~甲武信ヶ岳~木賊山、飛竜山~雲取山の2区間です。数年前に雁坂峠~鴈峠をつないだ以来、コロナ禍などで県外往来が規制されたこともあって、主脈縦走路踏破が出来ない状態が続いていました。今年、長年温めていた計画を実行しようと思い、6月に大弛峠迄来ました。当日は山梨・長野県境にある未踏の鉄山を登り、金峰山も再訪して大弛峠に下る途中、落石に躓き右膝を強打してしまいした。大弛峠で車中泊の翌朝ほ打撲箇所の腫れが酷く、歩行不能状態になりました。2日目は大弛峠から甲武信ヶ岳まで縦走し、甲武信小屋に泊まって翌日は大弛峠に戻る予定で、甲武信小屋の予約も済ませていましたが、とても歩ける状態でないので已む無く中止しました。

この顛末を拙ブログで知った、20年以上も親交のあるスーパー山Ladyの甲府市在住の雨宮さんから、「大弛峠から甲武信ヶ岳のピストンは厳しいので、甲武信小屋から西沢渓谷に下るルートを歩いたら」と勧められました。そして「秋になったら同行しましょう」と言う有難いを申し出いただくことが出来ました。9月下旬を目標に計画し、お彼岸前の前週に甲武信小屋の予約もとりましたが、天候悪化で1週間延期して、9月29日~30日に実施することになりました。この縦走路には2000mを超えるピークが東梓・両門の頭・冨士見・水師と4座あるのも楽しみでもあります。

前日、西沢渓谷駐車場近くで車中泊し、29日夜明け前に雨宮さんと合流、私の車をデポして、雨宮さんの車で大弛峠に向かいました。平日の早朝で大弛峠の駐車場には余裕で駐車出来ました。

小屋泊まりの支度で7時には大弛峠の国師ヶ岳への登山道に入りました。木製階段の続く途中で腹ごしらえして国師ヶ岳には1時間後の8時に着きました。

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先着していた中年2人組としばし山談義の後、国師ヶ岳を下りました。国師ヶ岳からの主脈縦走路はシラビソ林の中快適トレイルが続いていました。
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途中、朝早く川上村の毛木平を出て、甲武信ヶ岳を踏んで縦走路を反対側から歩いて来た単独行氏と会いました。「これから国師ヶ岳~大弛峠~金峰山を踏んで自転車をデポしてある廻り目平に下り、毛木平まで自転車で戻る」という中年の山の猛者でした。今日の縦走路で出会ったのはこの方一人だけでした。
国師ヶ岳からは下り基調ながらいくつかの小ピークを踏みながら下って行きます。下り勾配や緩い登りには私が先に歩きましたが、登り勾配のピークには雨宮さんに先を譲って自分のペースで登りました。
国土地理院地図には載っていないが、地図上に最初の載るピークは「東梓」ですが、まだかまだかと歩き続けました。
この縦走路の最低鞍部ともいえる「国師のタル」には大弛峠からは3時間、国師ヶ岳からは2時間も歩いて10時過ぎの到着です。
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そしてさらに1時間ほど歩いて「東梓」のピークには11時過ぎの到着でした。すでに歩き始めて4時間も経っていて、予定の午後3時半に甲武信小屋に入れるのかと心配になるほどでした。雨宮さん「私の計画通りの時間で歩いているから心配ない」と余裕です。
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次のポイントは「両問の頭」ですが、シャクナゲ林の中で標識が付いていませんでした。ここでランチ休憩取りました。
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両門の頭を過ぎると岩場に出て、この縦走路唯一の展望が開ける場所がありました。
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来し方の国師ヶ岳方面です。
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開けた眼前の黒金山・乾徳山方面?
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少々荒れた倒木地帯もありましたが、歩行に支障をきたすほどではありません。
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3番目のポイントは「富士見」です。名前は冨士見ですが樹林の中で展望の無いピークでした。
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その後もシラビソ林の中快適トレイルが続きました。
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シャクナゲのトンネルをくぐる場所もありました。
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4番目のピーク「水師」に着きました。
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既に14時過ぎですが「あとは甲武信ヶ岳まで」と思えば勇気百倍です。水師からは少々下って行き、登り返しの途中で川上村からの登山道で「千曲川源流」からの道が合わさっていました。ここから先は過去3回歩いている登山道です。
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合流地点からはシラビソ林、そして山頂直下は岩場を乗り越えて、大弛峠から8時間、15時の到着になりました。「永井さん頑張りましたね。私の計画通りに歩けましたよ」と少し先着していた雨宮さんから声がかかる中の甲武信ヶ岳到着でした。
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山頂には2組、3人が先着していました。甲武信小屋でテントを張るという夫婦パーティに写真を撮ってもらいました。私は4回目の甲武信ヶ岳ですが、雨宮さんは50回は超える甲武信ヶ岳山頂だそうです。
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甲武信ヶ岳山頂で10分ほど休憩し、急坂の登山道を甲武信小屋に下りました。大弛峠からは8時間15分後の15:15分に甲武信小屋に入ることが出来ました。
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着替えを済ませ少し寒さを覚えるので上着を一枚着て小屋前のベンチで今日の健闘を祝してビールで乾杯です。ビールの後は自分が持参したワインも少し飲みました。
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夕方5時半からの夕食はカレーライスです。疲れた時は一番口にしやすい食事です。甲武信ヶ岳山頂から一緒に下った中年単独行氏も交えて山談義を楽しみながらの夕食&懇親タイムでした。
拾い一間の部屋に今日は9人の登山者で、ゆっくりと休むことが出来ました。
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「行動時間」
2023年9月29日
大弛峠7:00~国師ヶ岳8:00~国師のタル10:20~東梓11:⒑~両門の頭12:05~冨士見13:10~水師14:15~甲武信ヶ岳15:00~甲武信小屋15:25

レポは二日目に続く

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