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小谷村の真那板山 [登山]

小谷村の里山・真那板山に登ってきました。

昨年ルートミスで山頂踏めなかったですが、今年は稜線直下の急登・雪崩発生のデンジャラスゾーンを突破して山頂台地の真那板山山頂を踏むことが出来ました。
大展望開ける山頂からの雨飾山・金山方面です。

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小谷村大網集落入口のバス停には7時半過ぎに到着しました。昨年は付近一帯雪に覆われていましたが、今年は土手も地肌むき出しで昨年とは大違いの様相でした。

車内で簡単な朝食を取り、ザックにスノーシューと軽アイゼンを括りつけて8時前の出発です。学童の登校時刻でスクールバスが出発する時間で、見送りの父兄や高学年の女子児童から「真那板山ですか?気を付けて」と声かけられました。女子児童は残雪季に真那板山に登っているそうです。
奥の山が真那板山です。

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林道入口までは乾いた舗装道路を行き、林道に入ると雪の上を歩くようになりました。
しばらくツボ足で進みましたが、朝の冷え込みも大したことが無く、緩い雪でズボズボと潜るのでスノーシューを履きました。
昨年はショートカットを重ねて杉林を行きましたが、今日は林道を忠実に歩いて30分ほどで林道終点です。
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林道終点から崖を駆け上がってしばらくは雪原を行き、やがて雑木林の中を行きます。
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昨年は下ってきたスキーのシュプールの跡を追いましたが、今年はスキーやスノーシューのトレースが有りません。昨年の歩いたトラックの記録がスマホのGeographicaに残っているので心配はありません。時々はスマホを見ながら位置確認しながら高度を上げて行きました。
標高700m付近で雪が閉まってきたのでスノーシューを脱いで軽アイゼン付けてのツボ足歩行にしました。
昨年は下ってきたスキーのトレースを追いすぎてルートミスを犯しましたが、今日は真那板山山頂から、875m標高点に派生する尾根に取りつく予定でした。しかしその尾根に乗るには水の流れる沢を越えなければならず、沢を超える地点を探しながら登りましたが結局乗り移ることが出来ずに、沢の右岸側沿いを高度を上げました。
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昨年撤退した標高900m地点には11時過ぎで昨年と変わらぬ時間です。(標高は同じですが位置はだいぶ離れている)この辺りから傾斜が増してきました。
標高1000m付近からは樹林もまばらになり雪原を直登するようになりました。雪崩の危険地帯で所どころ雪割れ箇所も見られ気が抜けません。雪原の上方のブナの大木を目がて慎重に高度を上げました。一部は滑落防止で匍匐前進です。滑落したら止まることは出来ない急斜面です。キックステップで足場を確保しストックを雪に差してて体を持ち上げて登って行きます。最後は沢の源頭部のような場所でした。
約100mほどの雪崩危険地帯の雪壁を突破して山頂稜線の一角に登りつきました。
登って来た沢状です。
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ようやく安全地帯に登りつき安堵ですが、ここまで大網集落の林道入口からは既に4時間以上かかっていました。それでももう山頂は間近です。
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ここからは雪も締まっていてブナ林の中の快適残雪歩きが続きます。
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途中、左側から875m標高点からの尾根を合わせます。
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稜線歩きを20分ほどで12:45に真那板山山頂に着きました。なんと大網集落のバス停からは4時間半以上も掛かっていました。それでも大満足の真那板山山頂で、まさに名前通りの平らな山頂です。
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最高点の樹木に山名プレートを観ることが出来ました。手がやっと届く位置でしたが例年なら1mは積雪があるものと思えました。(逆光の位置に有ったので位置をずらしたため傾いてしまいましたが撮影後しっかり戻しておきました)
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快晴無風の山頂からの展望です。雨飾山・金山方面で、右の雪山は大渚山?
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こちらは堂津岳から東山方面です。
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山頂から少し戻った場所からの北Alps雪倉岳・朝日岳方面です。
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飽くなき展望を楽しみゆっくりとしたいところですが、すでに13時を回っていてはゆっくりしていられません。昼食を取って13:10には真那板山を後にしました。

下山は滑落の危険のある往路を敬遠し、標高875mへ派生する尾根に入りました。しかしこの尾根も急坂の連続で気が抜けません。それでも樹木の有る尾根で滑落の危険は少ないのが救いですが、一歩一歩慎重に下りました。
下山途中の尾根から見る雨飾山と海谷の鋸岳・鬼ヶ面山・駒ヶ岳の威容です。
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そして下ってきた山頂方面を振り返ります。
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疲労も出て何度か足が攣り(ツムラ68)を服用しながら尾根を下りました。尾根の真ん前には昨年登った糸魚川市境にある戸倉山や鎌倉山も見えて懐かしく思うのでした。
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尾根の末端標高875m付近には1時間半以上も掛かっていました。軽食摂って水分も補給です。
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ここからは沢を越えて往路に戻る道を探し20分ほどのロスタイムです。何とか沢を渡って往路のトレースに戻りました。往路のトレースを忠実に追いながらの下山ですが、気温上昇でずぼずぼと潜り足を散られます。スノーシューに履き替えても急勾配ではあまり威力が発揮できないのでツボ足のまま下りました。
嫌になるほど時間がかかって漸く林道に出ました。林道に出るころは足がパンパンに張って疲労もピークでした。結局山頂からは4時間もかかって林道入口には17時過ぎの到着となりました。
林道入り口からの真那板山です。
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舗装道路をとぼとぼと歩いて駐車場に着くと、丁度スクールバスの到着時刻で、朝お会いした地元の方が心配していてくれました。
朝8にに出て午後5時過ぎの下山ですから、往復9時間もかかった真那板山ではありました。計画よりは上り下りともに1時間以上も余計に時間がかかっていました。それでも80歳を超えた今、いつも「明るいうちに下山できれば」と思いながらの登山です。これからのマイペースを守って焦らないことを肝に銘じての登山を続けようと思っています。

「行動時間」
大網集落バス停7:55~林道入口8:00~林道終点8:30~標高700m付近9:45~標高900m付近11:00~稜線直下12:10~真那板山山頂12:40/13:10~標高875m付近14:50~大網集落バス停17:10

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