白沢天狗山 [登山]
爺ヶ岳スキー場の後方の山、標高2000m超峰白沢天狗山に登ってきました。
尾根を直登する急登が続き、山頂稜線はコメツガの木の根絡まる岩稜交じりで、スリルを味わえました。
山頂からは、朽ちた山頂標識と三角点の先に爺ヶ岳を見ることができました。
6時半過ぎに爺ヶ岳スキー場に車をつけると、駐車場は満車状態で驚きました。
何とかスペースを見つけて駐車出来ましたが、今日はモトクロスの「WEX爺ヶ岳」の大会開催日で全国各地からバイカーが集っていました。
7時にスキー場に入って登山開始です。
スキー場の後方に白沢天狗山が見えますが、それほどの高度差も感じなく楽勝かと思ったのですが・・・。まぁ色々あって大変な登山になりました。
リフト脇の管理道路を登って行くと、先行する登山者と思われる3人組がいて、後に続けばと思いスキー場内を登って行きます。
1本目のリフトトップに「白沢天狗山」の道標があり、これに従ったつもりですが、先行者の後を追うと、スキー場のゲレンデトップまで来ました。
しかしその先にどこを探しても登山道はなく、先行していた3人組の姿も見えません。まだまだ早い時間ですからそれほど焦りはありませんが、付近を行ったり来たりウロウロしてしまいました。先行した3人は軽荷のザックでしたから、キノコ採りの地元の方だったかもしれません。
8時を過ぎる頃になるとモトクロスの大会が始まり、スキー場全体が轟音に包まれ始めました。
スマホで登山記録を見て、ゲレンデの中間から右側に入る登山道があることを確認して登って来たゲレンデを下りました。
バイカク野郎・バイクおじさんが必死の走りです。
正規登山道に戻ったのは8時50分頃ですから、約1時間30分ほどのロスタイムです。
天狗山への道は最初は刈り払いされた緩い尾根道を快適に登って行きます。
標高1500m付近からは未刈り払いの腰丈の笹が被さる急登が続きます。
ブナの若木が美しいところもあります。
高度を上げて行くと紅葉も見頃です。
尾根を直登する道はさらに傾斜を増して、ロープが随所に掲げられていました。藪をかき分けロープを頼りに登りあげて行きますがなかなか進みません。何度も足が攣りそうになります。
稜線直下からは岩稜交じりになり、木製ハシゴもありましたが、朽ちて頼りにならないハシゴです。
梯子場を2カ所慎重に乗り切って山頂稜線に登り着きました。すでに正午過ぎで少々焦りを感じましたが、尾根続きに爺ヶ岳の雄姿を見ると疲れも吹き飛びました。
山頂に続く稜線は巨木が崩壊を防ぐ、木の根絡まる岩稜交じりの道でした。
最後は大きく切れ落ちたキレットをアルミ梯子2本を使って巻きながら下って天狗山山頂へ登り返しです。
登山開始から5時間半、ゲレンデ途中から3時間半以上かかって白沢天狗山山頂に着きました。
爺ヶ岳や針の木岳の展望を期待してきましたが、樹林に阻まれそれほどの展望ではありません。さらにガスが上がって来て爺ヶ岳もすっきりとは見えないのが残念です。
スキー場方面もガスが上がって来て展望いまいちです。
12時半過ぎの山頂ではゆっくりとはしていられません。
昼食を摂りながら30分ほど滞頂の後、山頂稜線を慎重に歩いて、スキー場に下る尾根を走るように下りました。登っている時はガスで見えなかった周辺の紅葉も楽しむことができました。
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