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裏木曽の三国山 [登山]

  裏木曽山脈の信濃・美濃・飛騨の国境になる三国山に登ってきました。王滝村境の鞍掛峠mでの林道を歩き、その先は猛烈な笹薮漕ぎでした。

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  岐阜県境にある裏木曽山脈には、昨年まで、井出ノ小路山。高樽山、三国山、白草山、高森山、椹谷山が未踏でありました、御嶽山山塊に近い椹谷山は当初から山頂踏むのは無理だと思っていて、井出ノ小路山も阿寺渓谷から登ろうと思っていました。残りの4山は一度で登り切ろうと昨秋来ましたが、高樽山と白草山だけしか登れませんでした。先月は井出ノ小路山も含め三国山・高森山の3山を目指してきましたが、初日の井出ノ小路山で体力消耗が激しく、2日目以降の登山を諦めて濁河温泉に廻って帰宅しました。3回目の今回が三国山と高森山を登り、帰りには上松町の未踏の山卒塔婆山を登る計画です。

 前日午後に自宅を出て200キロ離れた中津川市加子母まで走って道の駅で車中泊です。9月まではあんなに暑かった夏が過ぎ、半月後というのに朝は5℃くらいまで気温が下がって寒さを覚えるほどでした。夜明けを待って舞台峠から下呂市御厩野に走り、白草山登山口への案内看板に導かれ山中の林道に入りました。昨秋と先月来た道ですから迷うことなく走って、鞍掛峠への林道入口ゲートに着きました。

 笹薮漕ぎを覚悟して敗れても良い支度をして軽荷のザックを担いで7時にはゲート脇を抜けて林道に入りました。

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 しばらくは先月歩いた林道を行き、大きな砂防堰堤の下を通って大きく巻きながら進みます。1時間ほど歩いて眼下に御厩野が開けてきました。
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 林道は急斜面の中大きな岩場の下を通りながらも一部は舗装された良い路面状態で、今でも十分走れるようです。1時間半ほど歩いて県境の鞍掛峠に着きました。ここから白草山への登山道もありました。
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 ここからも御厩野を眼下に望むことが出来ました。
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 王滝村境のゲートです。奥に頭を少し雲に隠した御岳山が望めます。王滝村側の林道は荒れていて今は使われてはいないのではと思われたのですが・・・。
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 峠で腹ごしらえの後、濡れた藪山突破用に雨着を付け、手には草刈り鎌持って三国山にアタック開始です。峠から少し戻った地点に赤布が下がり入山場所のようです。
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 最初から期待はしていなかったですが、沢形状の中酷い藪です。「本当にこれが三国山山頂に続く道か」と思いながら必死の思いで藪漕ぎです。20分ほど格闘して沢を登り切りヒノキ林に出ると目の前の樹木にピン手が巻かれていました。「何とか登山道に入ったな」と一安心でうs。
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 ここでも一息入れて、ヒノキ林の中、膝丈の疎らな笹薮の中に登山道らしき踏み跡を追うことが出来、「このまま山頂まで続いていたら楽勝だ」と思わせられたのですが・・・。
 ヒノキの植林地を抜けると一気に笹薮が濃くなってきました。当初は灌木に巻かれたピン手を追うことが出来たのですが、やがて笹薮ばかりの中目標が有りません。笹薮の下に道を探しながら悪戦苦闘の始まりです。
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 笹薮の先に立つ樹木を目指して藪漕ぎを続けますが、足を取られ笹薮の中で右往左往です。何度か藪の中に腰を下ろして給水タイムをとりながら前進ですが、「もうやめようか」と心が折れそうになりました。それでも「正午までは前進」を心がけているので前進再開です。1時間以上は藪の中で格闘しましたがやがて笹の下に、昔切り開かれたと思われる道形に出ることが出来ました。
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 道を外さないように藪を掻き分けながら前進です。前方が見える場所から尾根伝いに道形があることが分かり、「何とか山頂に辿り着けそうだ」と言う思いが湧いてきました。
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 数十メートル進むとまたその先が見えてきました。
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 ニセピークを2回程踏んでようやく山頂が見えてきました。
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 林道入り口からは5時間、鞍掛峠からは3時間10分ほど要して、正午丁度に三国山山頂に着きました。
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 ヒノキ林の中平たい山頂です。三角点周辺は笹もなく開けていました。ホワイトボードの山名記載して登頂記念撮影です。
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 山頂は信濃・美濃・ひだを分ける場所でサンゴクサンとも呼ばれているようです。眼前には小秀山が望まれました。
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 景色を楽しみながら30分ほどの滞頂の後、山頂を後にしました。苦労して掴んだ三国山山頂は名残惜しいですね。
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 登りには気付かなかった後方の白草山方面も見ながらの下山です。
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 下山も笹薮の中で何度か道形を見誤り、その都度GPSで位置確認しながら下りましたが、何度か藪と格闘もありました。
 ヒノキ林に出て、疎らの笹の中に下れば後は御の字です。最後の沢状の藪を掻き分けて鞍掛峠には2時間ほどで下ることが出来ました。ヤマレコの若者の記録からは、鞍掛峠からの登りも下りも五割増しくらいの時間がかかっていましたが、今の自分にはこれが精いっぱいという思いでした。
 峠で給水し、デポしておいたステッキを回収し林道を胃酸で下って行きました。途中一ヶ所腰を下ろして休憩し下って行くと、後ろから長野ナンバーの2台の車が下ってきました。鞍掛峠の先王滝村の現状を視察に方長野県の職員だろうと思いました。王滝村から鞍掛峠への林道は途中で崩落しているのでしょう。県職員もゲート前に停めた私の車を見て、驚いている事だろうと思ったものです。
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「行動時間」
2023年10月16日
鞍掛林道ゲート7:00~鞍掛峠8:25/8:50~三国山12:00/12:30~鞍掛峠14:40/14:50~林道ゲート16:05

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