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鳥海山と笙ヶ岳 [登山]

東北花の名山巡り最後は鳥海山です。鳥海ブルーラインを鉾立に走って、1日目は鉾立からは御浜小屋~外輪山~七高山~御室小屋~千蛇谷~御浜小屋と歩いて御浜小屋に泊まりました。2日目は御浜小屋から将が岳に廻って鉾立に下りました。花の名山鳥海山・笙ヶ岳ですがD草原を埋め尽くすというハクサンイチゲは既に花期が過ぎていたのが残念でしたが随所の花の名山を関jることが出来ました。

外輪山の最高峰一等三角点の七高山です。

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前日は月山を下りた後酒田市から遊佐町に走り、遊佐の道の駅で車中泊しました。ここは東北山行の際にいつも利用している道の駅で懐かしいばかりです。時間もあるのでゆっくりと食事もとれて体を休めることが出来ました。

翌朝夜明けを待って出発です。遊佐の道の駅からR7を少し北上すると鳥海ブルーラインの入口です。快適山岳道路を10数キロ走って、鳥海山では一番登山者の多い鉾立には5時半過ぎの到着です。広い駐車場には結構な車が停まっていましたが、良い場所に車を止めることが出来ました。小屋泊の支度をして寝袋もザックに括り付けて出発です。

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百名山の中でもこれほど整備された登山口はないと思われるほどの施設の整う鉾立です。6時には登山道に入りました。
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暫く舗装道路を行きその後は石畳の登山道に変わりました。平日の早朝ですから前後を行く登山者はあまりいません。マイペースでゆっくりと歩きました。途中で朝食休憩取って1時間40分ほど歩いて「賽の河原」です。
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ここで道迷いして数分ロスしましたが御浜小屋の道に入りました。こちらも石畳の登山道が続いていました。
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御浜小屋までも完全石畳の登山道でした。歩き易い半面膝への負担があり疲れやすいのではと思いました。御浜小屋には鉾立から2時間半ほどかかって8時半前に着きました。コースタイム通りです。
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御浜小屋は大物忌神社でもあります。小屋に寝袋などを預けました。少し軽くなったザックを担いで鳥海山山頂めっざして出発です。
小屋の裏に鳥海湖が美しい姿を見せていました。
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御浜小屋からはこんもりとした扇子森に登り石畳の道を下って行きます。ここら辺りは草原の広がる場所ですが、期待して来たハクサンイチゲはほとんど観ることが出来ませんでした。
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織田原分岐からは本格的登山道に変わって高度を上げて行きます。そして七五三掛に着きました。ここで一休みです。
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七五三掛から少し上がったところが外輪山コースと千蛇谷コースの分岐になっていました。
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どちらにしようかと暫し逡巡しましたが、外輪山コースを登ることにしました。岩稜帯の外輪山コースでいきなりの岩場登りが続きます。分岐から40分ほどで外輪山最初のピーク文殊岳に着きました。
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腰を下ろして休んでいると女性2人組が下ってきました。「伏拝岳まで行ったが霧が濃くなったので前進を諦めた。」と云うことでした。もう10時半を回っていて自分もこの先前進して良いのか悩み始めていたところです。
まあ予定通り12時まで前進を決断して前進開始です。
文殊岳からは30分で2番目のピーク「伏拝岳」です。先着していた強豪がスマホで何やら連絡とっていました。私も隣に腰を下ろしてランチ休憩です、ここは湯の台コースの合流点で、休憩中に3人組が登りつきました。
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スマホの強豪に「正午まで前進して下山する」と言うと、いろいろと情報を教えてくれました。「鉾立を何時に出た」と聞くので「6時半ころかな」というと納得顔で「新山は踏めないから行者岳から千蛇谷を下ればよい」とのアドバイスです。そして山形県警の山岳パトロール員だということを教えてくれました。
伏拝岳からの稜線は岩稜帯から変わってとても歩き易い道になり、足を止めることもなく歩くことが出来ました。そして稜線の東側にはお花畑が広がり目を楽しませてくれました。
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行者岳は山頂を確認できないまま通過してしまいましたが外輪山の最高峰七高山が迫ってきました。
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こちらは来し方の尾根です。
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千蛇谷への下降点付近まで来ると霧雨が舞いだして雨着を付けました。新山にも霧が纏わりつきました。
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既に12時を回っていましたが眼の前の七高山を踏まない手はないと前進しました。
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千蛇谷への下降点からは「七高山100m」の標識がありわずかな時間で一等三角点の七高山に着きました。
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七高山到着は12時半を過ぎていましたが焦りはありません・霧雨の舞う中で10分ほどの休憩取りました。
新山方面は霧の中でです。
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下山は当初予定通り千蛇谷を下ることにしました。千蛇谷への下降点です。
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下降点からは酷く荒れたガレ場・ザレ場で、鎖も設けられていました。落石起こさないように一歩一歩慎重に下りました。最低鞍部まで下って岩稜帯をペンキマークを追って登り返しました。新山への分岐です。
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登り30分往復1時間も有ればという感じですがすでに13時近くです。鳥海山山頂の新山とそれに並ぶ荒神ヶ岳登頂は潔く諦めました。そして大物忌神社の御室小屋に向かいました。
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小屋の建物の脇を通って小屋前に出ました。新山の左側にある荒神ヶ岳への道もあることが分かりました。実は外輪山のピークは20年以上も前に歩いているが荒神ヶ岳だけは未踏のピークなので今回はぜひにと思ってきたのですが、残念ながら登頂断念です。「千蛇谷コースを登ればよかったな~」とは後の祭りでした。
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千蛇谷コースは浮石も多い道で急ぎ足では下れません。景色を楽しみながら登ってくる登山者と声交わしながらの下山です。草地の多いコースですが殆ど花を観ることはありませんでした。
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御室小屋からは1時間20分ほどで千蛇谷下部の雪渓に下ってきました。
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雪渓を横切って登り返しです。中間に千蛇谷の全景を見る休憩ポイントがありました。
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休憩ポイントからも登り返して雪渓からは20分ほどで外輪山コースとの分岐地点に着きました。15時前ですがこの頃になると登山道に登山者はほとんどいません。「鉾立では後発であった登山者もみんな私を追い抜いて下山していったのだろう」と思うと、脚力の衰えを身にしみて感じながら七五三掛・御田原分岐・扇子森と歩いて16時前には御浜小屋に下りました。
御浜小屋に入って支度を解いて寝袋に潜りながらビールとお酒を飲みました。粗末な御浜小屋ですが食事は評判の小屋です。おでんの食事を頂きまだ明るいうちに寝袋に包まりました。
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「行動時間」
7月21日
鉾立6:00~賽の河原7:40~御浜小屋8:30~七五三掛9:35/9:40~外輪山・千蛇谷分岐10:10~文殊岳10:40~伏拝岳11:20/11:30~行者岳付近12:00/12:10~七高山12:25/12:35~千蛇谷下降点12:40~御室小屋13:00/13:10~千蛇谷下部14:20~外輪山分岐14:50~御浜小屋15:55
【2日目】
御浜小屋の夜は静かでしたがやはり興奮の成果熟睡まではと行きません。エアーマットを忘れてきたので好きしか澤朝方には寒さを覚えるほどでした。それでも木屋の温かい朝食を摂り小屋番に笙ヶ岳への道を教えてもらって6時前には出発できました。
御浜小屋から観る笙ヶ岳方面です。右奥に見えます。
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登山道には草の被さるところも有りズボンのすそが濡れるところも有りましたが、道脇には見ごろの花が目を楽しませてくれます。
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15分も歩くと笙ヶ岳をはっきりと見える所迄来ました。
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いったん下って行きます。下りきると・・への分岐地点があり再び登り返します。最初のピークにザックを預け前進です。盛岡から来たという単独行者がにわか案内人になってくれました。最初のピークは笙ヶ岳の前衛ピークで草原の中を下って行き笙ヶ岳第三峰・第二峰とピークを踏んで笙ヶ岳に到着です。
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山頂から来し方と霧の鳥海山を観ます。
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笙ヶ岳は花の名山として知られるので、お花畑を期待してきましたが、主花ともいえるハクサンイチゲが花期を過ぎていたせいかもしれません。青々とした草原の広がる笙ヶ岳でしたがその中に咲く草花をカメラに収めながら往路を戻りました。
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途中のピークからはすっきりした鳥海山を観ることが出来ました。
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デポしておいたザックを担いで大平口への道に入りました。この頃になると梅雨明け発表のあった土曜日ですから続々と登山者が登ってきました。大平への道から分かれて雪渓の脇を下って更に登山者で賑わう賽の河原に下りました。賽の河原から鉾立迄の登山道は引きも切らずの登山者が登って来て「こんにちは」に応えるのに疲れを覚えるほどでした。鳥海山がこの地区では絶大な人気を誇る山であることが分かるというものでした。
「2日目行動時間」
御浜小屋5:55~大平分岐6:20頃~笙ヶ岳7:05/7:15~大平分岐7:55~賽の河原8:30頃~鉾立9:50


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