裏木曽山脈の高樽山 [登山]
木曽郡王滝村と岐阜県境の稜線は阿寺山地ですが、岐阜県側では裏木曽山脈と呼ばれています。裏木曽山脈にある未踏の山登りに出かけてきました。最初は中津川市付知峡の奥にある高樽山を目指しました。
笹薮濃く山頂まで200mほどの地点で撤退です。
笹薮濃く山頂まで200mほどの地点で撤退です。
最近は視力の衰えなどもあり。夜間の長距離運転は出来るだけ避けるようにしています。自宅から木曽路のR19を岐阜県の中津川市付知町までは180キロ近くあります。前日の9日午前10時に家を出て、途中休憩を挟んで5時間ほどかかって、午後3時前の到着でした。
コンビニで酒と食料を調達の後、高樽山への入山口付知峡に来ました。付知峡最奥の狭(ハザマ)からの高樽の滝~加子母方面への道路入口には「工事中のため車両入場規制」の看板が立っていました。よく見ると規制時間は8:30~16:30となっているので、看板に書かれている森林管理署に電話して時間外の通行可能を確認しました。安堵して道路入口付近の駐車スペースで車中泊しました。
コンビニで酒と食料を調達の後、高樽山への入山口付知峡に来ました。付知峡最奥の狭(ハザマ)からの高樽の滝~加子母方面への道路入口には「工事中のため車両入場規制」の看板が立っていました。よく見ると規制時間は8:30~16:30となっているので、看板に書かれている森林管理署に電話して時間外の通行可能を確認しました。安堵して道路入口付近の駐車スペースで車中泊しました。
翌朝は夜明けを待って加子母方面への道路に入り、5キロほど先の「高樽・・林道」分岐に走り、こちらは通年規制された林道入口のチェーンゲート前に車を停めました。この付近の林道舗装工事中で舗装用の重機が待機していましたが工事関係者はまだ来ていませんでした。
貴樽山入山口の真弓峠までは10キロ超の林道歩きなので、折り畳み自転車の「愛輪カモシカ号」を車に積んできましたが、入口の看板には「この先オートバイ・自転車乗り入れ禁止」とも書かれていました。禁を破ってでもという思いはありましたが、真弓峠まで標高差600mもあり、上りは殆ど押し歩きになると思われるので、下山の時間短縮は読めても自転車利用は諦めて歩くことにしました。
車のワイパーに「森林管理署に電話して了解済み・高樽山登山中」のメモ書きを挟んで、6:30に高樽林道に入りました。
車のワイパーに「森林管理署に電話して了解済み・高樽山登山中」のメモ書きを挟んで、6:30に高樽林道に入りました。
高樽林道分岐地点付近(下山時撮影)とチェーンゲート
舗装された林道で0.8キロほど先には解放された鉄製のゲートが有りました。本来ならここまで車で来られるものと思われます(下山時撮影)
ゲートから先は舗装道路と砂利道が交互に続いていました。緩い勾配で自転車でも十分走れる状態で、「自転車を利用すればよかったな~」と思いながら歩を進めました。しかし正規ゲートから約2キロの井出ノ小路林道分岐地点で舗装道路終点になっていました。
分岐からは一気に傾斜が増して荒れた砂利道になりました。1キロほど荒れた林道を行くと再び勾配の緩い自転車走行可能な路面状態の林道が1キロほど続いていました。結局上りに自転車利用可能なのは、ここまでの3キロほどです。
その後はけっこう急傾斜の砂利道の林道を黙々と歩き続けました。途中まゆみ峠までの中間ても言える地点には林道が分岐していて、崖から湧き水の落ちる水場が有り朝食休憩取りました。
さらに林道を歩いて入山地点のチェーンゲートからは約11キロ・3時間20分ほどもかかって真弓峠に着きました。
長野県王滝村境の真弓峠は安政年間に王滝村と加子母村で開かれた峠道で、その後幕府や御料局などで拡幅され「王滝新道」という名前で往来され、昭和30年代位まで利用されていて、最盛期には一日500人くらいが峠越をしていたという古道だそうです。(林道入口に王滝新道の謂れが書かれた看板が有りました)
こちらは来し方の加子母村方面です。
真弓峠で一息入れて、森林組合の「歩道入口」の案内看板に導かれて高樽山へ入山しました。膝丈の笹薮の下には林業の作業道が続いていました。
このまま高樽山山頂まで続いていることを期待したのですが、40分ほどで稜線に登りつくと背丈の笹薮に変わりました。
笹が濡れていないのが幸いでGPSで行く先を確認しながら背丈を超える笹薮漕ぎを続けました。
ヤマレコの記録では、真弓峠から1時間で山頂の三角点踏んだという記録もあり、自分でも「1時間半もあれば山頂に着くのでは」と、思ってきたのですが、体力の衰えもあり、笹の下には倒木も横たわり笹薮突破がままなりません。結局稜線上に背丈を超える笹薮と1時間ほど格闘し、目の前200mほどの山頂の手前で登頂を断念しました。あと30分もあればと思えどもすでに11時40分過ぎでした
最近の藪山登山では山頂を踏めない山が多くなり、「残念ではあるが無理は禁物」という気持ちが強くなりました。日の短いこの時期下山の所要時間も考えると12時前には下山開始しなければと思ったからです。
撤退地点付近からは御嶽が藪の先に姿を見せていました。
上りに3時間半近くかかった真弓峠からの11キロ下りは、1キロ15分のペースで歩き、2時間40分ほどで16時過ぎの車を停めた地点に下りつきました。
付近の舗装工事も終わり工事関係者も下山時刻でした。ワイパーに付けたメモ書きが利いたのか工事関係者からお疲れ様の言葉を頂いて付知峡へ下りました。
付知峡に下って最奥の「峡」に廻って付知川の左岸側を下ってみました。紅葉の真っ盛りの付知峡を垣間見ることも出来ました。
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