カヤの平の八剣山と城蔵山

ブナの黄葉真っ盛りのカヤの平の八剣山と藪山城蔵山に行ってきました。
主目標は城蔵山でしたが、前衛の1621mピークで根曲竹の密藪に阻まれて前進を諦めました。その代りと言っては語弊がありますが、三角点峰の八剣山と北ドブ湿原の散策を楽しめました。

それにしても見事なブナの黄葉です。

実は今回の山行で栄村の屋敷山での藪漕ぎでデジカメを藪の中で落としてしまい、カヤノ平のコースのポイントで撮った画像が有りません。スマホで撮った画像しかありません。時系列でブナの黄葉の画像を貼ります。

今季一番の冷え込みの朝、カヤノ平には8時過ぎに着きました。キャンプ場の駐車場には県外ナンバーの車が10台ほど泊まっていて散策を楽しむ者もいました。

主目標は藪山の城蔵山ですので作業着を着て8:30頃出発しました。

カヤノ平遊歩道の西コースに入りました。見事なブナ林が迎えてくれます。

ブナの黄葉を楽しみながら緩い勾配の遊歩道を30

分ほどで東コースと合流です。合流地点からは北ドブ湿原への道が分かれていました。ベンチもある休憩ポイントで一息入れました、

北ドブ湿原への道を分けて八剣山への道を行きます。

更に30分ほど歩いて北ドブ湿原からの道と合流しました。1627mピークでカヤノ平高原遊歩道の最高地点です。ここから八剣山コースが分かれていました。激藪氏の記録ではこの付近から藪に突っ込んでいるようですが、その場所は特定できません。遊歩道は八剣山への道を分けて西に下っているのでその道を追うことにしました。こちらもブナの大木の森が続いていました。

遊歩道を1616mピークとの鞍部に下り、さらに１０数分下って行きましたが目指す城蔵山とは離れるばかりです。結局この遊歩道は大ドブから清水平林道に下る道でした。

鞍部に戻り地形図を見ながら1616mピーク目指して藪に突入しました。最初は小灌木と薄い笹薮で割と楽に藪漕ぎできて進むことが出来ました。

1616mピークに着くと根曲竹と横に張り出した小灌木の激藪になりました。

そして進行方向が分からなくなりました。城腰山は1616mピークより標高が低いのでその山容も見えません。樹木の幹にしがみついて高度を上げて先をのぞきますがが緩い勾配が下っているのが分かりますが、ひどい藪が続いていることが分かります。

藪の中に腰を下ろしてスマホで位置確認しながらしばし思案しました。「行くだけなら良いが帰りも同じ時間がかかる」と思えばここで潔く撤退を覚悟しました。

遊歩道の鞍部に下って1627ピークの八剣山分岐に戻りました。

1620mピークの八剣山分岐からは傾斜の有る遊歩道を少し下って北ドブ湿原への道を分けて八剣山に向かいました。分岐からは0.4キロの遊歩道を歩いて八剣山山頂です。

遊歩道の終点に八剣山三角点が有りました。

山頂は樹林と笹薮の中で展望が有りません。国土地理院地図には八剣山の山名が有りませんが、城腰山よりは標高も高くこちらが高標山と並んでカヤノ平を代表する山と思える八剣山です。

山頂の一角には大きなブナの木が立っていました。

八剣山山頂で小休憩の後北ドブ湿原に向かいます。遊歩道は一部草の被さる道です。

湿原の中央付近には東屋が立ち湿原の案内板が有りました。

湿原を横断する木道からは7ヘクタールの湿原全体を見渡すことが出来ます。来年ニッコウキスゲの咲くころには訪れてみようかと思う北ドブ湿原でした。

湿原からは少し登り返してカヤノ平高原遊歩道の東・西コースの合流点に着きました。入山時は西コースを歩いたので、下山は東コースを歩くことにしました。こちらも見事なブナ林の中のプロムナードでした。

東コースの周りは信州大学教育学部の演習林になっているようです。遊歩道に折り畳みの椅子に夫婦が寛いでいました。

主目標の城腰山を踏めなかったのは残念ですが、カヤノ平のブナの巨木の森を楽しむことが出来て満足の参考になりました。来春元気があれば残雪季に城蔵山を踏めたらいいな～と思っています。

「行動時間」

2022年10月20日

カヤノ平遊歩道入口8:30～北ドブ湿原分岐地点～八剣山遊歩道分岐9:20/9:30～1540m付近鞍部10:30～1616ｍピーク11:35/11:45～八剣山分岐12:40～八剣山13:00/13:15～北ドブ湿原東屋13:40/13:45～遊歩道東・西コース合流点14:00～遊歩道入口14:35