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上松町の西股山 [登山]

阿寺山地、上松町と王滝村境にある西股山に登ってきました。赤沢自然休養林の入口付近の黒沢分岐から、12キロ超の長い林道を、約7キロ地点まで折り畳み自転車の「愛輪カモシカ号」を引いて歩き、更に5キロを歩いて林道最高点からは深い笹薮を掻き分けて僅か20分ほどで山頂踏みました。

ヒノキ林の中の西股山山頂です。

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前日は御嶽山寄生の小三笠山を登った後は「道の駅三岳」で車中泊しました。夜明け前に上松町に走って、赤沢自然休養林の入口付近の黒沢分岐には6時前に着きました。黒沢沿いの林道は小川殿林道で、入口にゲートが有り一般車の通行規制されていました。林道ゲート付近は駐車禁止ですが数台は停められるスペースもあり、3台の渓流釣り師と思われる車が停まっていました。いずれも中京地区ナンバーの車で、木曽は中京地区の憩いの場所であることが分かるというものです。

今日は長い林道歩きには自転車利用です。愛輪カモシカ号を組み立てて、6:10林道ゲート脇から林道に入りました。

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林道の路面状況は良好で自転車でも十分走れる状態ですが、勾配がきつく20インチの車輪の自転車では乗って走るのは無理です。帰りの時間短縮を楽しみに、自転車を引いて林道を行きます。
途中才児牧場分岐・分渡沢連絡道路などへの道を分けて、3キロほど歩いて白川林道分岐です。
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分岐を右に周り黒沢に架かる橋を渡るのが白川林道で西股山への林道です。一旦は白川林道に入ったのですが、何を勘違いしたのか数分歩いて分岐に戻ってしまいました。
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分岐に戻って小川殿林道を直進してしまいました。荒れたる路面の急こう配の林道を自転車を押して、1時間以上も歩いてしまいました。心が折れる時間です。黒沢の対岸に卒塔婆山と思える山が見える地点でGPSを確認すると道間違いに気付いて、慌てて分岐地点に戻りました。(GPSに地図をキャッシュするのを怠った・林道全体の地図を持ってこなかったため)この間約1時間半ほどのロスタイムです。まだこの地点では気持ちに余裕が有りました。
白川林道に戻って黒沢の左岸側を行きますが、勾配がきつく殆ど自転車にまたがることはありませんでした。大汗かきながら、そして、自転車押しで訛り始めた腕をさすりながら、自転車を押して進んでいると、後方から電動自転車に乗った釣り師が来て、声かけて追い抜いて行きました。うらやましいけど15万円の電動自転車を買いたいと思うことはありません。試練の林道歩きももうそれほど長くやるつもりはないからです。あと3年くらいが私の山人生です。
分渡沢白川林道分岐に着きました。この道は卒塔婆山や昨年秋登った甚太郎山方面に続いています。
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黒沢沿いの白川林道を直進して行きますが、路面状態が少し荒れてきてあまり利用されていないことが実感されます。倒木が道を塞いでいるところがあり、それを通過すると造林小屋の立つ広場があって「山の神林道」が左に分岐していました。
小川殿林道入口から約7キロ、途中で道間違いによる1時間半ほどのロスタイムがあったにしろ、自転車を引いての4時間、10時を回っていました。ここに自転車をデポして、西股山までの残り5キロを歩くことにしました。
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賢明な判断だったようで、この先の林道は勾配も増して路面は至る所に洗堀箇所もある荒れた林道でした。途中ベロ沢林道・小沢林道などを分けて西股山への林道歩きが続きます。さらにもう1ヵ所白川林道支線を左に分けて、西股山への林道を進みます。「まだかまだか」と少々焦り気味に試練の林道歩きを続けて、峠に上り上げると王滝村の境で、大きく開けた土場跡と思われる広場が有りました。広場の先には木曽駒方面や乗鞍岳方面が見えていました。もう12時を回っていてランチ休憩取りたいところですが、すぐ先の西股山山頂を踏むことにして前進です。
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西股山を巻くようになった林道を入山口を探しながら歩きました。深い笹に覆われ、山頂への入山場所がなく赤布も下がっていません。林道最高点にきて張り出した尾根に取りつくことにしました。
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ザックとステッキを林道に置いてカメラだけ持って入山です。GPSで確認すると山頂までは標高差20m、距離は100m位です。
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背丈を超える深い笹薮ですが細く柔らかいのが救いです。両手でかき分け倒木を跨いで10数分進みました。
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ヒノキの大木を目がけて進み、徐々に笹丈が低くなって、山頂付近は疎らな笹に変わっていて難なく山頂へ登りつきました。
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山頂はヒノキ林の中で平たくて顕著なピークではありません。
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赤テープで鉢巻された三角点が有りましたが、山頂標識は見当たりませんでした。林道入口から6時間もかけての西股山で感慨深いものが有りました。旅人さんは3時間ほどで山頂踏んでいるので私の倍速です。名残は惜しいですが帰りの長丁場を考えると長居は無用、山頂をカメラに収めて下山です。
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笹薮帯を突破して、10数分ほどで林道に下り立ちました。林道はこの先下り勾配で王滝村に下っているようです。
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10分ほど林道を歩いて展望の良い広場でランチ地休憩です。
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15分ほど休憩し林道を下って行きます。疲れた足が時々痛み、早めに痛み止めのロキソニンを服用しました。下り勾配の林道でも私の足では1キロ15分はかかります。約5キロを1時間20分ほど歩いて15時にカモシカ号をデポした造林小屋に着きました。ここは山の神林道入口で、橋の先には山の神の鳥居があるそうですが確認はしませんでした。
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「愛輪カモシカ号」これからが出番です。60キロの私を載せて快適に下って行きます。
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石ころが転がる林道ですが、2度ほど降りて歩きましたが全行程約7キロを丁度1時間小川殿林道ゲートに下り、本領発揮してくれました。ロスタイムを省いても5時間近くかかっていた上りの林道歩きですが、1時間半の歩きと1時間の自転車走行で西股山からは2時間半で下って来れて、満足の下山となりました。
当初計画では卒塔婆山にもと思っていましたが、今の自分にはとても無理な計画であることが分かりました。赤沢自然林の奥にある阿寺山とセットで来春にでも再訪しようとおみながら上松町に下りました。来春アタックできる体力・脚力・気力があればの話です。
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「行動時間」
2022年9月26日
小川殿林道入口ゲート6:10~白川林道分岐7:30~(ロスタイム約1:20)~分渡沢白川林道分岐9:50~造林小屋(自転車デポ)10:15~広場12:10~林道最高地点12:25~西股山12:50/12:55~広場13:20/13:35~造林小屋15:00/15:05~林道ゲート16:⒑

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