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本高森山~念丈岳~烏帽子岳縦走 [登山]

 中央Alps前衛の本高森山~大島山~念丈岳~池ノ平山~烏帽子岳~小八郎岳の周回縦走をしてきました。数年ぶりの幕営山行でザックが重いことと、足を痛めたお盆山行以来の登山で脚力劣化が激しく、第一日目は途中で足が攣り前進もままならない状態でしたが、何とか大島山の先「上沢の泉」の幕営地まで入ることが出来ました。

 這う這うの体で登りついた枯れ木が山頂標識の大島山山頂です。

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 中央Alps前衛の烏帽子岳から後方に続く尾根には、池ノ平山・念丈岳・大島山の3座の標高2000m超峰があり、念丈岳からは本高森山から高森カントリーにに下っています。本高森山には過去2回も登っていて、「いつかその奥の尾根を縦走をしたいもの」と思っていました。

 昨年秋、この付近に有る簫ノ笛山を登った際に、同行の山友雨宮さんにその計画を話すと「烏帽子岳は以前から登りたいと思っていたのでぜひ一緒に」と云う返事を頂きました。烏帽子岳は中央道を飯田市から伊那市方面に走る途中の松川インター付近に屹立する鋭鋒で登高欲をそそられる山で、私は10数年前に登っています。

 ヤマレコやヤマップの記録を見ると、健脚者がこのコース日帰りの記録もありますが、水場のある「上沢の泉」や、念丈岳山頂での幕営山行の記録もあります。健脚の雨宮さんであれば日帰り縦走も可能ですが、足の衰えが顕著な自分には日帰りは無理です。本高森山から上沢新道を大島山の先に有る上沢の泉まで歩いて幕営し、翌日念丈岳から池ノ平山・烏帽子岳を踏んで小八郎岳に寄って、鳩打峠に下るコースを歩くことにしました。

 松川インター付近で7時前に合流し、雨宮さんの車を下山時の烏帽子岳登山口の「鳩打峠」にデポしました。鳩打峠からは高森カントリーの後方に延びる林道を走って、「本高森登山口」に車を付けました。私にとっては今春前高森山に登りに来たことも含めると4度目の勝手知ったる登山口です。

 幕営装備の10キロ超のザックを担いで8時前に登山道に入りました。尾根に登り上げると地元の古老がキノコを採りに来ていて、大きなザックを担いだ我等を見て「縦走かい?」と声かけてきました。上沢新道を歩いて幕営1泊を伝えると情報提供してくれました。上沢新道を拓いてくれた「念丈クラブ」の会員かもしれません。

 本高森山までは1/10~10/10の標識がありよい目安です。久しぶりにテントを担いだ私は、木曽駒ヶ岳~空木岳縦走のお盆山行で足を傷め、この一月殆ど歩いていなかったこともあり、重荷に足が進みません。各ポイントの標識前で腰を下ろしながらゆっくりと登りました。

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 雨宮さんも「各駅停車ですね」と云いながらも私のペースに合わせてくれました。6/10が前高森山・吉田山への分岐です。6月にはここまで歩いて前高森山踏みました。

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 大汗かいて何とか本高森山には3時間半ほどかかって登りつきました。前2回は日帰りの軽荷でしたが2時間半を切っていました。重荷を背負っていたので3時間はかかるとと思っていたので、まあまあの本高森山です。(本高森山までは写真を撮る余裕が有りませんでしたがとてもよく整備された快適トレイルが続いています)

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 本高森山でランチ休憩取って,11:45に上沢新道(カミサワ)に入りました。
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 上沢新道は本高森山までの快適トレイルとまではいきませんが、樹林帯にしっかりした道が続いていました。
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 一箇所岩場を乗り越える所も有りましたが概ね問題ない登山道です。途中で大島山まで往復して来た単独女性と行き交い情報交換です。「この先大島山付近は笹刈りがしてないからめげるよ。幕営なんて羨ましいな~」「テントに泊まれるから一緒に行かないかい」と声かけ合いました。
 単独女性とすれ違った付近から私の足に異変です。本高森山までの登りに大量発汗が有ったせいか、脱水症状の始まりか足が攣り始め、「ツムラ68」を服用です。しばらくは歩行出来ましたが、長くは続きません。その都度雨宮さん持参の痛み止めなどを飲みながら亀足歩行になりました。50歩も歩けば足がしびれて笹原にドテーと倒れて痺れが収まるのを待ちました。本高森山から大島山までは1時間半くらいと考えていたのですが、大幅に遅れそうです。「明るいうちにテンバに着けば・・・」と強がりの私を雨宮さんが頷いて、そして励ましてくれます。
 その内に樹林帯を抜けて笹原に出ました。
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 そして笹の被さる登山道に変わりましたが、笹の下にはしっかりした道が有り、歩行にそれほど支障はありません。痛みと痺れを我慢しながらゆっくりと笹原を行きました。雨宮さんヤマップのGPSを見ながら状況判断してくれます。
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 大島山直近の「清水平」です。テントが一張張れる刈り払いされたスペースが有りました。水場案内もありますが確認はしませんでした。
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 大島山への最後の登りです。オッシャン頑張りました。
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 何とか踏ん張って14:40に大島山に到着です。本高森山からは3時間もかかっていました。
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 コースタイムの倍近い時間にも励まし続けてくれた雨宮さんです。幕営地が近付いて一安心と云う所ですね。
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 自分も「幕営地まではこれからは下り基調」と思えば一安心です。大島山に山頂標識はなくシラビソの枯れ木が数本立っていました。
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 大島山で軽食摂りながらしばし休憩し、幕営地の「上沢の泉」に向かいました。
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 大島山から先も笹が被さる道でしたが樹林帯の中快適に下って行きます。
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 下りは足も攣ることなく歩くことが出来ました。
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 沢水の流れる「上沢の泉」には15:20の到着です。標高2000mを超える地点ですが、念丈岳を水源の「松川の支沢・上沢」には瀬音を立てて沢水が流れていました。
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 水場のすぐ上に笹原が刈り払われて2張りほど張れるテンバが有りました。
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 テントを張って持参したビールを水場で冷やして乾杯です。今日の苦労話と明日の予定などを話しながら山談義を楽しみました。暗くなるのを待ってそれぞれのテントでシュラフに潜り込みました。
 夜半には樹木に付いた夜露が落下してテントを叩きましたが雨が降ることもなく静かな上沢の泉の夜でした。
「行動時間」
鳩打峠7:20=本高森山登山口7:30/7:50~本高森山11:20/11:45~大島山14:20/14:35~上沢の泉15:15(泊)
レポは2日目に続く


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