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池木屋山 [登山]

春の関西山行脚も順調に計画通りの山を巡って最終日を迎えました。

まさに関西山行脚の掉尾を飾るに相応しい山が残っていました。

「池木屋山」は一時期親しくしていた関西の山友が、「池木屋山を知らずして台高を語るなかれ」と云うほどの台高を代表する名山のようです。

5月19日
奥香肌湖畔で車中泊し、夜明けを待って池木屋山登山口に走りました。

【池木屋山】

関西山行脚の掉尾を飾った池木屋山山頂です。
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香肌峡の奥にある落差50mの高滝も見事なものです。
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宮ノ谷駐車場に車を付けると、2台の車が止まっていて、三重ナンバーの車は単独行氏が出発準備中です。
登山の準備している間に単独行氏が登山道に入って行き、私もほどなく後に続きました。

宮ノ谷登山道入り口です。
池木屋山に登るものより宮ノ谷渓谷を見学する人も多いようです。
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20分ほど渓谷沿いの左岸側を行き、河原に下る場所に来ました。ここで橋の上に通行禁止の看板が下がっていましたが迂回路案内がありません。河原に下ってみても先に道が続いていないようです。「どうしたものか」と思案しながら行きつ戻りつしましたが、結局通行禁止看板を無視して橋を渡りその先に出ました。一部登山道崩壊していて滑落の危険を感じるところもありましたが、強引突破しました。この間20分ほどのロスタイムです。

その先には橋と桟橋が掛かり、宮ノ谷の渓谷美を楽しみながらの快適遊歩道が続いていました。

ここが「犬飛びのゴルジュ」かな~。
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いたるところに見どころがあります。蛇滝です。
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長い長い桟橋も続きます。
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そして台高でも名瀑の一つに数えられる高滝に来ました。
落差50m豪快に水飛沫をあげていました。
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高滝を見ながら朝食を摂りました。高滝の高巻が池木屋山への一番の修羅場です。
滝の脇を直登して高度を上げて行きます。滝に虹がかかっていました。
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滝上のトラバース道はロープを頼りに足元不安定な道を慎重に進みました。トラバース道をカメラに収める余裕がなかったです。トラバース途中には小さな猫滝を見て右岸に渡りさらにどっさり滝を高巻して奥二股に着きました。

奥二股です。
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合流点を下山時に写しました。
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コースタイムでは高滝から50分になっていましたが、肝を冷やしながら慎重に歩いたので1時間15分もかかってしまいました。汗びっしょりかいて、ここでも一息入れました。

奥二股からは沢を離れて樹林帯の急登をになりますが、危険を感じることはありません。しかし道が不鮮明で赤布を外さないように進みようやく尾根に取り付きました。

尾根にも道らしき道はなく、木の根の絡まる急坂が続きます。
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画像では急登が実感できないのが残念です。
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谷を隔てた対岸の尾根を見ながら高度を上げて行くと山頂も近いことが分かります。
乾いた尾根には

シロヤシオが美しいです。
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やがて傾斜も緩み草地の中の道を進むと池小屋山山頂に着きました。
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宮ノ谷の渓谷美・高滝などの滝を見ながらの厳しいトラバース道もありましたが台高の名山池木屋山は宮ノ谷から登ったことで思い出に残る山になったことは間違いありません。昨日明神平~稜線伝いではそれほどの感激はなかったと思うのでありました。

すこし虫が煩い山頂で昼食休憩です。
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(先発した2人とは交差しなかったので、この先どこに回ったのでしょうか?下山すると車はありませんでした。)

池木屋山頂で30分も休んだ後往路を下ります。あの高滝の高巻は登りより下りのほうが緊張しました。無事トラバースして滝の脇を下ります。

脇から見た高滝です。
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下部の滝つぼです。
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午後の宮ノ谷渓谷を堪能しながら、ゆっくりと桟橋・地道を歩いて無事駐車場に下山しました。

[行動時間]
宮ノ谷駐車場5:55~(ロス約15分)~高滝7:40/7:50~奥二股9:10~池木屋山10:50/11:20~奥二股12:20~高滝13:40/13:50~駐車場14:50

「アクシデント発生」
池木屋山を無事下山して意気揚々と林道を下り始めました。舗装道路には細かな落石が散乱しているので、朝駐車場に向かう時には3回ほど車を降りて落石を取り払ったのですが、午後の帰路には再び落石があって2度ほど落石を踏んでしまいました。「あぁやってしまったかな」と思った時はすでに遅し、左前輪パンクです。
幸い道路幅の広いところに車がつけられたのでスペアタイヤに交換です。これで自力交換は2度目ですが、30分ほどで交換できました。
スぺアタイヤで松阪市内に走り、オートバックスで格安タイヤを購入しました。

【笠取山】
松阪市からはカーナビを自衛隊基地のある笠取山にセットして青山高原に走りました。
笠取山、標高1003山の一山ですが、山頂は自衛隊基地の中にあり、山頂を踏むことができないことはネットで調べていました。それでも「許可をもらえれば何とかなるのだろうか」と思い、夜間登頂を目指したのです。

自衛隊基地の正門に車が付くと衛視が駆けつけ「ダメダメ」と一喝です。事情を話しましたが矢張り「ダメなものはダメ」取り付く島もありません。夜間発電用の風車が回る青山高原を一回りして笠取山は登頂できるところまで最接近したということで、納得して青山高原を後にしたのであります。

青山高原からはカーナビを愛知県設楽町の段戸山の登山口西納庫(ニシナグラ)にセットして、三重県から名古屋市内に入り夜の名古屋市内を疾走してR153を稲武町まで走りました。稲武町内のトイレのある駐車場に車を停めて、4時間ほどの仮眠をとりました。

5月20日

長距離運転の疲れも出て明るくなっても起きられないほどでしたが、稲武町から設楽町に入って、西納庫の道の駅に来ました。道の駅で観光案内看板を見て段戸山登山口駒ガ原に向かいました。

【鷹ノ巣山(段戸山)】
鷹ノ巣山は地元では段戸山と呼ばれている「標高1003山」の一山です。
帰りがけの駄賃に一山踏んでと思い立った山です。

駒が原はすでに標高900mを超えていて鷹ノ巣山までは標高差200mほどです。
駒が原から先に登り砂利道をゆっくり走っていると、右側に「段戸山登山道」の看板をみつけました。

短縮登山口の東側登山道です。ここも長靴はいて樹林帯を行きます。少し急登もありましたが、稜線近くの林道に出て案内看板に従って登山口からは40分ほどで山頂に着きました。

段戸山となっている山頂標識。
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全ての計画通りの山頂を踏んで肩の荷を下ろした気分で朝食摂りながら休憩しました。

[行動時間]
駒ヶ原先林道登山口6:55~鷹ノ巣山7:35/7:50~登山口8:15

5月8日から20日まで12泊13日の関西山行脚を終えて愛知県設楽町から長野県根羽村に入り、売木村から阿南町新野に回り、飯田市・駒ケ根市・伊那市など伊那路を走って、辰野から岡谷に出ました。
旧和田峠を越えて上田市から千曲市の自宅まで一般道路を走って午後3時には上山田温泉に浸かって汗と疲れを落として自宅に戻りました。

登った山は「日本の山1000」
行者還岳・孔雀岳・笠取山・玉置山・五大尊山の未登頂5山

「日本山岳標高1003山」
金華山・養老山・高畑山・霊山・鷲峰山・笠置山・信貴山・生駒山・若草山・三輪山・耳成山・香具山・畝傍山・俎石山・仏生岳・涅槃岳・善司ノ森山・子ノ泊山・国見山・池木屋山・七洞山・笠取山・鷹ノ巣山の未登頂23山

登山の対象には入らない小さな山も多いですが、合計28山の未登頂の山に登り、八経ヶ岳や釈迦ヶ岳などの大峰山地の代表的な山の再登山も果たし、満足の2016年春の東海・関西山行脚ではありました。

最後までご精読有難うございました。

なお山行記録の詳細は自然と人情ふれあいの山々をご覧ください。


 


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