伊那山地の曽山 [登山]
伊那谷里山探訪3日目は、伊那谷と遠山谷を結ぶ赤石隧道のある赤石峠から涸れ沢を詰めて曽山に登りました。昨日登った氏乗山に続く伊那山地主稜線にある山です。
曽山には昨年、春・秋春秋2回登りに来ましたが、登山口の赤石隧道までの県道が、春はまだ冬期閉鎖中で、秋は道路工事中で矢筈トンネル入口の分岐から先は車両進入規制されていて登山できませんでした。今年は4月17日)に冬季閉鎖解除されることが分かっていました。
前日、氏乗山を下りた後、規制箇所まで迄下見して通行できることを確認しました。
前夜は豊丘村の道の駅で車中泊し、翌朝夜明けを待って赤石峠に走りました。
喬木村から遠山谷の上村に抜けるこの道路は昭和40年代初めに赤石林道として開通し、三遠南信道の矢筈トンネルが開通する平成4年までは、国道152号線になり、伊那谷と遠山谷を結ぶ交通路として利用されていました。今は走る車もほとんどなく国道から長野県道251号線に格下げされた不遇(?)な道路です。喬木村の入口には「この先15キロ落石多発につき通行注意」の看板も有りました。所どころに小石・小礫が転がる道を慎重に走って、5時半過ぎに赤石隧道入口に来ました。
歴史を感じる赤石峠ですね。赤石隧道入口付近の駐車スペースに車を止めました。
隧道の手前の橋の袂から入山です。
沢の入口の雑木に「曽山登山口」の標識が括り付けられていました。こういうものがあると安心して入山できるというものです。
沢にはすぐに大きな鋼製の砂防堰堤が有りました。ここは左岸側に踏み跡があり難無く通過できました。
砂防堰堤の上流は水の流れる所もありますが殆ど岩ゴーロの涸れ沢です。
倒木・流木を避け、ゴーロ沢を高度を上げて行きました。そして沢は徐々に傾斜が増してきました。
左岸側に一部登山道と思しき踏み跡もあり、沢の源頭部に来ると二俣に分かれていましたが、ここは右俣に入りました。岩石から土に変わった中に落ち葉に隠されながらもジグザグ切った踏み跡が有りました。
傾斜のきつい中、一歩一歩足場を確保しながら尾根に登り上がることが出来ました。
入山地点からは50分ほどの沢遡上でした。このコースを紹介していた「伊那谷の山」氏は、ここまでのコースタイム40分と書いてあったので、まずまずの時間で登れました。稜線を少し進んで足場の良い所で腰を下ろして朝食をとりました。
稜線は傾斜のきつい所も有りましたが、それなりの踏み跡もあって高度を上げて行きます。そしてブナ林の広い尾根に登り上げました。
緩く広い尾根をゆっくりと登って曽山山頂に着きました。昨日、氏乗山で見た山名プレートと同様な曽山の山名プレートが樹木に括り付けられていました。
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