喬木村の鬼ヶ城山から氏乗山 [登山]
下伊那北部里山探訪2日目は喬木村の鬼ヶ城山~氏乗山に登りました。鬼ヶ城山までは急登が連続し氏乗山へは厳しいキレット越が有り、肝を冷やすところもありました。
伊那山地の主稜線上にある氏乗山山頂です。
氏乗山の前衛峰ともいえる鬼ヶ城山には2014年の秋に登っています。「信州ふるさと120名山」の喬木村の山であるからです。
早朝、氏乗集落に車を付けると集落入口に「鬼ヶ城神社奥之院入口 3.3キロ」の案内看板が有り、すぐ先に鬼ヶ城林道が分岐していました。林道に入り途中獣除けゲートを開けて鬼ヶ城山登山口に着きました。付近には広い駐車スぺースも有りました。ロングラン登山を覚悟して5時半に出発です。
鬼が城山へは「鬼ヶ城神社奥の院」への参詣路を行きます。
すぐ先の尾根に登り上げると「十一丁」と彫られた丁目石がが有りました。この先丁目石が鬼ヶ城神社奥の院の五十丁まで設けられていてとても良い目安になります。
登山道は当初は緩く快適なトレイルが続きますが、徐々に傾斜が増してきます。鬼が城山山頂直下は被さるような急登が続きました。その上落ち葉で隠された登山道は見失いがちになり、樹木に掴まりながら滑落防止をして高度を上げて行きました。画像ではその傾斜が分からないのが残念です。
それでも何とか踏ん張って入山地点からは1時間45分ほどで鬼ヶ城神社奥の院の立つ鬼ヶ城山山頂に着きました。8年前の前回とはそれほど変わらない時間で登れて「まだまだやれるな」と思ったものです。
朽ちた奥の院の脇に広場があり、横倒しの大木に腰を下ろして朝食をとりました。
氏乗山へはまだ半分も来ていません。気合を入れなおして神社裏の気坂を下ります。
岩稜混じりの急坂の尾根を慎重に下ります。下り切った地点から尾根を見上げます。
最後が切れ落ちた岩場で肝を冷やしましたが岩場に足場を探しながら何とか最低鞍部に下り切りました。目の前にキレットです。「どうしてこんな・・・」と思わず見惚れてしまうキレットです。
ミツバツツジが満開で目を楽しませてくれます。
芽吹いたばかりの青葉が目に沁みます。
標高1688m地点まで来ると先が見えて余裕で、一息入れました。
そして緩急繰り返しながら尾根を忠実に進みました。
一ヶ所少し痩せた尾根も有りましたが問題なくクリアーです。
最後はブナ林の広い尾根を登り切って伊那山地主稜線の氏乗山山頂に着きました。
入山地点からは4時間強、鬼ヶ城山からは2時間半弱かかって9:40の氏乗山です。思った通りの所要時間で登れて気分は上々です。
主稜線上には鬼面山方面や曽山方面への縦走路も有りました。
山頂は標高1818m有り、里山とは違った高山の雰囲気が漂っていました。軽食摂りながら15分ほどの山頂stayで氏乗山を後にしました。
迷うことのない尾根道の下山ですが、キレットでは滑落に気を付けながら慎重に下りました。そして鬼ヶ城山への登り返しも岩場に足場を確保しながら樹木に掴まって登り切り、神社の前で昼食を摂りました。
しかしここで安心できません。落ち葉に隠されて急坂の尾根を丁目石を目がけながら慎重に下ります。傾斜が緩んだ「二十丁」付近でようやく安心できたというものです。
難関氏乗山を制して、満足感に包まれて矢筈トンネル方面に走って、明日予定の赤石隧道への道路が冬期閉鎖解除されていることを確認しました。
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