野反湖から八十三山・大倉山 [登山]
GWで賑わう前と好天狙いで野反湖から白砂山登山道の堂岩山から派生する尾根上にある、八十三山と大倉山に登ってきました。堂岩山では霧のためルートミスを犯すなどしてロスタイムも多く、今週も12時間のロングラン山行となりました。
八十三山山頂です。
野反湖までは長野原のR145からは26キロもありました。車中で独酌を楽しみながらもゆっくりと休むことが出来ました。
翌朝4時半に起きると2台の車が白砂山登山口方面に走って行き、今日山中に入る者がいると思うと心強い思いをしました。私も後を追い白砂山登山口に車を走らせました。先行者は大宮ナンバーの2名ですでに登山口に入る所でした。実はこの二人、八十三山・大倉山往復のベテラン登山家であったのです。「最初から分かっていれば・・・」と下山後は思うのでした。
私も素早く支度をして5時20分に登山道に入り先行者のトレースを追いました。前日の大雨でそれまであったと思うトレースは消えていたので先行者がいることはラッキーでした。
20分ほど歩いてハンノキ沢の徒渉地点です。雪解け水を集めて飛び石でぎりぎり状態を渡ることが出来ました。
道標も顔を出していました。
ここでトレースを見失いルート探しで10数分のロスタイムです。なんとか先行者のトレースを拾い白砂山への登山道に入りました。登山道は一部夏道も出ていて問題ありません。
登山口から1,5キロの地蔵峠には1時間20分もかかっていました。ここは栄村の切明方面に下る道が分かれています。
地蔵峠でおにぎりを一つ頬張って荒れた夏道の急坂を登って行きます。
地蔵峠からは30分ほどで地蔵山に着きました。山頂は完全雪山です。
登山道脇の樹木に山名プレートが有りました。(下山時撮影)
地蔵山からはしばらく残雪上歩きが続きますた。
そして雪が途切れると夏道に出ます。夏道には群馬県が付けた案内標識が括り付けられていました。このコースも群馬県境トレイルの一部です。
地蔵山から1時間20分ほど歩いて堂岩山への入口にある水場です。
ここまで既に3時間以上も掛かっていて、堂岩山まで3時間の計画をオーバーしていて少し不安が募るのでした。
この先は完全雪山に変わります。
雪山に先行者のトレースを追いますが見失いがちです。結局最後は残雪上を強引に突破して堂岩山に登りつきました。
堂岩山から白砂山方面にはトレースが無いので、先行者は八十三山に向かったのだろうかと思いました。山頂は少し風もあり展望もないので小休止の後、八十三山目指して堂岩山を下りました。GPSで確認しながらですが大きく方向を外して下り、方向違いに気付いたのは山頂を数十メートルも下ってからでした。急斜面で雪崩の危険を感じる地点です。さらに霧が巻いてきて付近の地形が分からない状態でした。
GPSで何回も位置確認しながら八十三山に続く尾根へのトラバースを始めました。結局小一時間ほど急斜面の雪崩危険地帯に居たと思います。なんとか八十三山に続く尾根にトラバース出来て胸をなでおろしました、
尾根上はシラビソ林の中雪原が広がっていて快適に歩けます。しばらく八十三山に歩を進めると、先行していた初老の二人組とスライドしました。私より10分ほど早く出た埼玉からの登山者です。「八十三山・大倉山踏んできた」というので大倉山までの所要時間などを聴きました。「八十三山から大倉山までは往復1時間40分」と云うことです。相当なベテラン健脚者だから、そんな時間で自分は歩けないことは分かりましたが、大倉山までの思いは強くなりました。「気を付けてね無理しないでね」と声かけられて別れましたが、「登山口で二人が同じ八十三山・大倉山を目指していることが分かったらしっかり踏み跡追ったのにな~」と思うのでした。
「ここまで来たら何としても大倉山まで」の意を決して、まずは八十三山を目指しました。
快適残雪歩きを続けて11時10分に位八十三山到着です。
シラビソの樹に山名プレートが有りました。
八十三山でゆっくりしたかったのですがそうはいきません。山頂をカメラに収めて大倉山を目指しました。八十三山を下る途中から見る大倉山はまだまだ遠くに見えます。
ここでも慎重にトレースを追えばよかったのですが自分の思い込みで大きく方向間違いを犯してしまいまたまたGPSを見ながら修正です。やはり30分近くのロスタイムです。
何とか正規ルートに踏み跡を見つけて焦りながらも大倉山目指しました。まだまだ積雪たっぷりの中を行きます。
ルートミスを犯して1時間半の往路の八十三山までは目論見通り14時前に到着して一安心です。小休止の後は先行者の下りトレースを忠実に追って水場までは45分、地蔵山までは1時間で下り少し予定時間を早めることが出来ましたが、地蔵山付近で疲労が出てなかなか足が前に出なくなり何度か小休止しながら歩きです。地蔵峠まで下ると後は1.5キロです。ハンノキ沢の徒渉地点衣は5時前の到着です。慎重に徒渉して50mほどの登り返しを凌ぎトラバース気味の雪渓を渡ってとざんぐちにはおもわくどおり17;15の下山となりました。
着替えるのも面倒になり濡れた着衣のまま車に乗り込んで野反湖を後にしました。途中で自宅に遅くなることを電話して2時間半かけて20時に帰宅出来ました。
ハードな八十三山と大倉山の登頂を果たしましたが、少々冒険的登山であったことは反省しています。
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