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遠山郷の黒石岳 [登山]

紀伊山地山行の帰り道に飯田市南信濃の黒石岳に登ってきました。登山口の「底稲集落」跡迄の林道走行が修羅場で、登山はヒノキ林を尾根に登り上げて明るい尾根を緩く登りました。

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紀伊山地の大峰山と大台ケ原に登った帰り道ですが、まっすぐ家に帰るのももったいないと思い、前日は同行した山友をセントレア空港に送った後、愛知県内の下道を走って長野県に入り、長野県最南端の売木村の道の駅で車中泊しました。

翌朝は阿南町新野から天龍村への道に入ると夜間通行止めで、工事関係者がゲートを開ける6時15分迄待ちました。天龍村から南信濃の道に入って南信濃の道の駅で一休みです。

道の駅から黒石岳入山口の廃集落・底稲までは約7キロあり、その林道は荒れていることを知らされている上、今年の春黒石岳目指した際は最終民家付近の老婦人から「倒木・落石があったらUターンも難しい狭い林道だから行かない方が賢明だ」と云うアドバイスを受けて黒石岳登山は諦めた経緯もあります。ネットで調べても底稲まで車で入って黒石岳に登ったという記録は7~8年前の記録しかありません。今回は道の駅に車を止めて底稲迄の林道を歩く覚悟で来ました。


飲料水とわずかな食料の軽荷のザックを背負って7時過ぎに道の駅を出発です。国道を横切って民家の脇に来ると、老婦人が「早いな~どこの山登るだ?」と親しげに声かけてきました。私は「底稲から黒石岳へ」と答えて「林道歩けばどのくらいかかるかな~」と聞くと、「底稲迄は車で入れる今年は整備されて林業関係者が入っている」と云う返事です。私は半信半疑の気持ちが消えず「2時間もあれば底稲迄入れるから歩いて行く」と声かけて林道入口へ向かいました。数分ほど歩いて再び民家脇に来たので朝の雑用をしている夫人に底稲迄の林道状況を尋ねました。「昨日も今日も林業関係者が入って行った問題なく走れるよ」と云う返事です。私はここで計画変更し、道の駅に戻って車で底稲まで行くことにしました。

10分ほど道の駅に戻って車で林道に向かいました。道の駅からは1キロほど集落を走って、最終民家から奥の山原底稲戦の林道に入りました。林道は入口付近は舗装されていましたがやがて砂利道に変わっていました。砂利道に変わってもそれほど路面状態は悪くなく慎重に走りますがやはり狭く気の抜けない走行が続きます。

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手に汗しながらゆっくりゆっくりと走り、曲がり門ではハンドルをいっぱいに切って岩壁への接触を回避しながら進みます。「対向車が来ないといいな~」という思いですが、「今朝入山した車が有った」と云うことを聞いていたので、気を使いながら走りました。案の定途中で対向車が下ってきました。手慣れた地元の林業関係者でしょうか、私の車を見てすぐに待避地点まで後退してくれました。もちろん手を上げて、窓開けてお礼しました。
最終民家から6キロの林道を40分近くかけて底稲集落跡近くに着くと、もう一台の軽トラックが林道の脇に止まっていました。キノコ採りの車かもしれません。そしてすぐ先の林道終点に着き車を止めました。
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底稲集落は戦後開拓に入り最盛期には18戸50人以上が住んで農業を営んでいたが、思うほどの収穫がなく、昭和51年最後の一戸が引き上げて廃集落となり、集落跡に植林されて、「森に飲み込まれた集落」と云われる場所です。
林道終点付近はヒノキの植林地で集落跡は感じない程でしたが、まっすぐ伸びる道を進むと石垣が積まれていて「民家か畑が有ったのだろ」と思われました。5分ほど荒れた道を進むと廃屋が有りました。
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「林業関係者が今も利用しているのかな」と思えるような廃屋です。廃屋を見ながらここで朝食のおにぎりを一つ頬張りました。廃屋付近は手入れの行き届いたヒノキ林です。
ヒノキ林の中の道を少し進むと南信濃村有線TVの受信設備への道案内が有りました。そしてこの道が黒石岳に続く登山道であることも分かりました。
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ヒノキ林の中薄い登山道を追います。
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やがて黒石岳から張り出した南東尾根に登りつきました。明るい雑木林の尾根で緩く登って行きます。
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尾根の途中に有線TVの受信設備が有りました。
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受信設備からも緩急繰り返しながら明るい尾根を登って行きます。
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山頂直下は急傾斜の尾根を登り切って、底稲から1時間半ほどかかって黒石岳山頂に着きました。
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山頂の樹木には南信濃の山で見る赤い山頂標識が付けられていました。
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樹林の中の山頂で薄暗い中、三角点脇に腰を下ろして暫し休憩です。10分ほどの休憩で黒石岳を後にし往路を底稲に下りました。

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「行動時間」
2021年10月23日
林道山原底稲線終点8:25~廃屋8:35~TV受信設備9:35~黒石岳10:10/10:15~林道終点11:00
底稲からはまた修羅場の林道走行です。登る時よりも緊張の連続で急カーブではハンドルの切り替え個所も何ヵ所有りました。林道走行もあと1キロかと思う所で崖側を嫌って山側に寄り過ぎてしまい、右バンパーを転籍にぶつけてしまうアクシデントです。道の駅まで戻って点検するとバンパー破損ですが走行には問題なく胸をなでおろしました。


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