信越国境の松尾山 [登山]
小谷笹ヶ峰林道乙見山峠からの2日目は昨日の薬師岳とは反対側の松尾山を目指しました。
乙見山峠~松尾山~柳原岳~堂津岳までの稜線には、その昔旧国鉄長野の山岳部が開いた道が有りましたが信越国境稜線を歩く人も少ない時代で、開削後10数年で廃道になってしまいました。それでもここを歩く登山者もあって薄いながらも道は残っているようです。昨日歩いた薬師岳への道と同じくらいの状態を覚悟して乙見峠からの出発です。
松尾山も藪の中の山頂でした。
昨日は峠に上り上げる道が分からうにトンネル脇から草地を強引に登り上げましたが、今日は登山道を歩いて乙見山峠に着きました。峠でおにぎりを一つ頬張って出発です。
乙見山峠から薬師岳は土がむき出しの登山道でしたが、松尾山方面の道は草の被さる道です。当初は勾配の無い尾根を行き10数分で1625mピークへの登りにかかりました。尾根上にはミズナラ・ダケカンバ・コメツガなどのの巨木が見られます。
樹間の後方に天狗原山が望まれます。(下山時撮影)
峠から40分ほどで1625m標高点に登りつきました。ここまではしっかりした登山道が有りました。
1625m標高点からはしばらく藪の被さる尾根道を行きます。
前方に黒姫山や高妻山が見えてきました。
前方に黒姫山や高妻山が見えてきました。
しばらく高低差の無い尾根道を行き、やがてコメツガの巨木の根が絡まる道を下って行き、下りきると再びしっかりした登山道が現れました。尾根の小谷村側は高低差100mは超える断崖ですが、崖には樹木が茂っているのでそれほど滑落の恐怖感を感じません。
そして所どころに笹薮や灌木藪のの被さる尾根道です。
30分ほど尾根を歩くと笹藪地帯に突入です。
藪を掻き分けながら踏み跡を追いますが何度も見失い立ち往生しました。
藪を掻き分けながら踏み跡を追いますが何度も見失い立ち往生しました。
やがて下り勾配になり笹薮の中に湿地帯が現れました。
最後は山頂目指して登り返しですがどこを探しても踏み跡が有りません。藪の薄い所を目指して上り上げると笹の下に踏み跡が合わさっていて山頂の一部と思われる尾根に登りつきました。
再び小谷村は切れ落ちる断崖の縁を進んで行きます。(笹や草叢で写真に写っていませんが樹木の右側は切れ落ちています)尾根の崩落を巨木が守っているのが分かるというものです。
稜線を10分ほど進んで笹薮と灌木藪の松尾山山頂に着きました。
山頂の三角点脇に古びた木製の山名プレートが置かれていました。
藪の先に高妻・乙妻山が見えますが藪に阻まれてカメラに収まりません。
三角点に腰を下ろして軽食摂りながらしばし休憩です。藪を掻き分けての行進で左肩が痛むほどでした。
この先柳原岳方面にも笹薮の下に登山道らしき踏み跡が続いていてので少し進んでみましたが樹林の尾根と違って笹薮の中ですから完全に廃道になっているものと思いました。
帰路は踏み跡を見失わないように戻りました。湿地帯までは正規登山道を下りましたが笹薮で何度も踏み跡を見失ってその都度GPSで確認しながら尾根を戻りました。
1625m標高点で休憩し急坂を滑り落ちないように下って乙見山峠からトンネルに下りました。
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