横川渓谷から大滝山 [登山]
辰野町の蛇石キャンプ場から横川渓谷沿いの林道を7キロ歩き、中央Alps北端の大滝山に登ってきました。初めて踏み入れた横川渓谷ですがなかなか見応えのある渓谷美を誇っていました。
コメツガの大木の根っこに飲み込まれそうな大滝山三角点です。
前日は辰野町の川島集落の体験型農業施設の「土恋処」から近江山~長畑山を登り、一旦町内に下って食料などを買い求めた後は横川ダムの上流にある蛇石キャンプ場の駐車場で車中泊しました。蛇石キャンプ場、梅雨入り前ですが、2張りのテントが張られていて、交通便利なこともあり人気のキャンプ場のようです。
翌朝明るくなるのを待って林道に入りました。林道入口にはゲートが有り一般車両の進入規制されていましたが、脇に自転車が入れるくらいの空間もありました。今日は長い林道登りに威力は発揮できないものの疲れた下山時には威力発揮の折り畳み自転車「愛輪カモシカ号」の久しぶりの出番です。(赤く光るのはカメラのストロボに反射した光です)
林道は未舗装で少々荒れています。少し自転車にまたがりましたが200mも走れません。0.5キロポスト付近で「クマ注意」の看板を見て熊除けのホイッスルを忘れたことに気付いて駐車場に戻りました。(この間15分ほどのロスタイムです)
林道は森林鉄道跡を拡幅して車道にした名残が有りガードレールにはレールが使用されているところもありました。約3キロほどで「三級の滝」分岐に着きました。分岐入口には朽ちかけた「経ヶ岳黒沢谷コース登山道」の標識もありました。(20年ほど前まではよく利用されていた登山道ですが今は黒沢谷の崩壊が激しく登山道は廃道状態だそうです)
三級の滝分岐上流の横川渓谷はまさに見ごたえのある渓谷美が続きます。上流か流れ出た土砂で歌唱が上がり気味ですが横川は急流で水量も多くまだ浸食が続いているようです。
4.5キロポスト付近で自転車をデポしました。ここまで登りで1割くらいは自転車にまたがりました。この先落石が多そうで諦めました。
6キロポストを過ぎると連動分岐です。右に進むと坊主岳方面ですがここで左の細い林道に入りました。
さらに登山靴を濡らしながら横川を渡ります。
徒渉地点の先にも林道は延びていますが草の被さる荒れた廃道状態です。林道を道なりに進んで7キロ地点に張り出した尾根が大滝山への入山地点です。
入山地点から標高差500mを2時間ほどかけて大滝山山頂に登りつきました。藪山ではなかったが踏み跡もない急登の尾根を凌いで肩で息しながらの大滝山山頂です。
山頂で10分ほどの休憩の後は滑落に気を払いながら急坂の尾根を下りました入山地点の尾根では特に注意を払って、登りには2時間以上かかっていましたが下りは1時間10分ほどで林道に下り立ちました。
林道途中4.5キロ付近にデポした自転車にまたがり落石ヶ所は3回ほど自転車を降りましたが、3キロ地点の三級の滝分岐からは降りることもなく快適に林道ゲートまで下ることが出来ました。
途中山菜採りの地元の古老に出会い、「大滝山に登って来た」と告げると驚きの様子でした。
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