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常念岳 [登山]

百名山完登を目指す北海道の山友佐々木女史を案内して常念岳に登りました。

病み上がりで一気に脚力低下して、案内どころか佐々木さんの足を引っ張る登山となりましたが、常念小屋での手厚いおもてなしなどもあって、佐々木さんともども思い出深い常念岳になりました。

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北海道の山友ほろしりさんご一行が今年3回目の信州遠征にやってきました。今回は中央アルプス木曽駒ケ岳~空木岳縦走、八ヶ岳・赤岳そして恵那山登頂が目標のようです。ご一行の中の佐々木さんはすでに八ヶ岳登頂を果たしていて、希望は未登頂の常念岳です。前回8月末に御嶽、乗鞍岳・焼岳、四阿山登頂時に常念岳登頂の案内を約束していたので、病み上がりにはハードすぎる登山とは思いながら同行することにしました。私の心意気に感じて「山猫ま~こ」さんも登山口から中間付近までの案内をかって出てくれ嬉しい限りです。

塩尻市内のホテルで佐々木さんと合流、途中でま~こさんとも合流し一ノ沢の登山口に向かいました。平日にもかかわらず駐車場は満杯状態ですが、登山指導センターから0.5キロほど下方の林道脇に駐車スペースを見つけて駐車することが出来ました。

私のザックには小屋泊まりにもかかわらず夏用のシュラフ・ガスバーナーそれにワインのハーフボトル、リンゴなどが入っていて10キロほどの重量です。ま~こさんが病み上がりの私を心配してザックを担いでくれることになりました。私は代わりにま~こさんのデイパックを担いで先頭をを歩くことになりました。

烏川渓谷の河畔林の中緩く登って行きます。山の神を過ぎて登山口から1時間ほど歩いて王滝ベンチの手前で一息入れました。相変わらず一ノ沢沿いの河畔林を行き50分ほど歩いて2度目の休憩時にはおにぎりを一つ口にしました。さすがにここらあたりからは足が延びなくなり、後ろに付く健脚のお二人の息遣いを感じながら必死の歩行です。登山道が少し傾斜を増して烏帽子沢出会いと思われる川原に出て3回目の休憩です。ここまで約2時間半、ま~こさんがお付き合いしてくれました。

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ここからは自分のザックを担いで一部水の流れる登山道を佐々木さんと二人行きます。ここまで追い越した人も追い越されることもない行動ですが、下山者とは何人かと行き交います。重いザックを担いだ私の足はさらに鈍くなり、「永井さん大丈夫?私単独でも小屋まで行きますから無理ならここから下っても良いですよ」と佐々木さんが心配な声を掛けてくれます。「ここまで来れば下るより小屋に入る方が楽だから頑張ります」と強気を装いました。
やがて一ノ沢を詰めて「胸突き八丁」へ差し掛かります。私は「ここから先は自分のペースで登るから佐々木さんも自分のペースで先に行ってください」と佐々木さんに先に行ってもらいました。
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(下山時撮影)
胸突き八丁は一ノ沢の川岸を巻きながら行きますが木製階段がしっかり設けられてあってそれほど危険を感じることはありません。ゆっくりながらも30分ほど歩いて、一ノ沢を徒渉して最終水場に着きました。
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(下山時撮影)
佐々木さんが待っていてくれた水場で上手い水を飲んで休憩です。「常念小屋迄1キロ」の表示が有って一安心の最終水場でした。ここから先も自分のペースを守って登ることにして佐々木さんに先に行ってもらいました。
小屋まで1キロの間には第一ベンチから第三ベンチまで三か所の休憩ベンチが有ってとても良い目安です。もう完全にグロッキー状態に陥っていましたが、100歩歩いては息をつなぎ、それぞれの休憩ベンチでザックを預けて休憩しながら水場から一時間強歩いて、登山口からは5時間掛かって14:20に常念乗越に着きました。佐々木さんは20分ほど先着していて「自分のペースでは4時間コースですね」と涼しい顔です。案内役の私が足を引っ張る結果で恐縮するばかりでした。
今日は雲一つない今季一番の天気です。槍ヶ岳も迎えてくれました。
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常念岳も眼前に被さるように聳えています。
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そして反対側の横通岳だけです。私にとっては10数年ぶりの常念乗越です。
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息を整えて常念小屋に入りました。
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小屋で「予約した永井です」とチェックインしていると、受付の管理人から「永井さんですかようこそ」と声がかかりました。実は小屋主の宮田さんとは昨年秋、黒部川下の廊下を歩いた後、大糸線に乗って大町に戻る際に五色ヶ原から薬師岳を縦走してきた宮田さんと知り合いになり、その時「来年は常念小屋を訪ねます」「ぜひお出かけください」と約束していたものです。今回予約した時も「Kyonosukeさんの知り合いです」と名乗っていたの、「来訪をで気にかけてくれていたのだな」と分かりました。宿泊費も特別扱いで、あっまいされた部屋も4人部屋で「今日は二人だけでご使用ください」と云われ同行の佐々木さんも感謝感激です。
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ザックを下ろして濡れた下着など着替えてさっぱりすると生気が漲りました
。しばし息を整えた後、小屋のテラスで槍ヶ岳を眺めながらのビールで乾杯です。絶好の好天の下、飽くことの無い景色を堪能しながら佐々木さんと至福のひとときを過ごしました。担ぎ上げたハーフサイズのワインもあっという間に胃袋に収まりました。
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一時間ほどテラスで過ごし、夕食の準備のため部屋に戻りました。
食堂もまたコロナ対策がばっちりです。
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夕食は17時からです。口当たりの良いハンバーグがメインデッシュでとても美味しくて同行の佐々木さん「今年泊まった山小屋の中では最高」と喜んでくれました。
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槍ヶ岳の中だけ付近に沈む夕日を見ながらの夕食でした。
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食堂では小屋も名物男「ジャンボさん」も大きな体をゆすって大活躍です。
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夕食を済ませて東の空に昇る満月を窓越しに眺めながら部屋でゆっくりとしました。20時には消灯時間ですが部屋の電気は自分で消すようです。
爆がシュラフに潜り込んで熟睡とまではいきませんでしたが体を休めて何とか疲労も抜けて常念小屋の夜でした。20日前に燕山荘の夜は廊下を歩く足音に眠れない夜でしたが、常念小屋間静かでした。


「行動時間」

一ノ沢登山口9:15~大滝ベンチ10:30~烏帽子沢出合11:40頃~胸突き八丁取り付き12:40頃~最終水場13:10頃~常念乗越14:20


レポは2日目につづく

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