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一等三角点峰栗子山 [登山]

吾妻連峰と呼ぶには少し離れてい、る山形・福島県境の一等三角点峰栗子山に登りました。明治の初めに馬車道として拓かれ、栗子隧道開通時には明治天皇も参列し「万世大路」と名付けられた古道を栗子隧道まで歩いて急坂をしのいで笹原の中の一等三角点に登りました。

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一等三角点マニアのY女史同行です。米沢駅8時半の新幹線で来た川越市のYさんと合流、登山口の米沢市刈安に向かいました。昨日下見をしておいた登山口の米沢砕石工場は本日日曜日のため休業で、工場入口のゲートが閉まっていました。

ゲート前に車を止めて2キロほど工場内敷地を歩きます。9:00丁度の出発となりました

工場が操業中ならここまで入れます。操業中に比べ約30分ほどのロスタイムです。
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この先0.5キロほどにゲートがあって完全通行規制されていました。ゲートを過ぎると「栗子隧道3.5K」の標識がありました。明治の初年、福島・山形を結ぶ馬車道として拓かれた万世大路、結構急こう配の道です。0.5キロ置きに立つ標識が良い目安になります。
途中で地元の初老の方がバイクに乗って来ました。どうやら地元の方はゲートの開閉を許されているようです。「山ぶどう狩りだ、どこさ行だ?」と声かけてきました。「栗子山に登る」「栗子山に登山道はない止めたほうが良い」と云うやり取りのあと、オフロードバイクは爆音を響かせて先行してゆきました。
約3.5キロの万世大路を1時間半ほどかけて歩き、11時前に栗子隧道に着きました。
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これは昭和になって掘られた2代目の隧道で、坑口はコンクリートで覆工されていますが、内部は崩落し立ち入り禁止になっています。すぐ隣には明治に掘られた素掘りのトンネルもありました。
コースタイム通りのある桁の出先も読めてここで休憩です。バイクで乗り付けた山ぶどう狩りの方がまた話しかけてきます。「この先に道は無い、藪山だ、栗子山に登るには山スキーで登っている。やめとけ」と言うので、Yさん持参の山行記録キを見せると「こんないい加減なこと誰が書いた」と怒り声です。「赤布を追ってゆけるところまで行って行けなくなったら引き返します」と云って藪の中に赤布を追いました。
藪山はわずかで樹林に入ると登山道とは言えないながらもしっかりした踏み跡があり、赤布が導いてくれていました。雑木林の中は急登の連続でぬれた道は滑りやすく踏ん張りながら高度を上げてゆきます。樹林帯を抜けると笹原の中になりぬれた笹薮漕ぎであっという間にびしょぬれになりました。笹薮の下にはしっかりした道があり両手でかき分けながら僚船に登りつきました。
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辺りは霧で遠景は見えませんが視界を遮るほどではありません。笹原の稜線を藪かき分けながら赤布と踏み跡を追いました。いくつかの山頂と思われる小ピークを踏みながら最後は小灌木も混じる笹原を進んで一等三角点の栗子山に着きました。栗子隧道からは1時間20分の所要TIMEでした。
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着衣はびしょぬれで体が冷えていることがわかり、低体温賞を心配しましたが目標の山に立てて大満足です。
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昼食を摂るのも憚れるほどの濡れようです。パンを一つかじって早々に山頂を後にしました。稜線上の笹原を戻り、樹林帯の急坂では何回か尻もちをつきながらも栗子隧道まで戻ってきました。
濡れた着衣で体温が下がっていることがわかりましたが、そのまま万世大路を1時間ほど歩いて砕石工場に戻り、工場敷地内を20分ほど歩いて駐車場所の工場ゲートには15:20の下山となりました。
ゲート前で着替えをしていると工場の経営者と思われる方が忘れ物を取りに来たと言って車で乗り付けました。「オフロードバイクで山ぶどう狩りに来る方がいた」と話すと、「地元の地権者にはゲートのカギを預けてある、登山者はいるが初心者には勧めていない」という返事でした。栗子山、地元では登山の対象にはなっていない山のようであることを知りました。


「行動時間」
10月6日
米沢砕石工場ゲート9:00~万世大路入口9:25~栗子隧道10:50/11:00~稜線11:50~栗子山12:20/12:30~栗子隧道13:45~万世大路入口14:55~工場ゲート15:20

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