高坪山と朴坂山

初夏の新潟百名山巡りも最終盤です。
新潟遠征3日目の6月15日、強風吹き荒れる中村上市梨木の高坪山に登り、最終日は大雨注意報の中、早朝早駈けで関川村の朴坂山に登りました。
標高500ｍにも満たない低山の高坪山ですが山頂付近は見事なブナ林です。

午前中櫛形山脈の鳥坂山と櫛形山を登った後、高坪山の登山口村上市梨木に走りました。「あらかわ総合運動公園」の先に大きな駐車場がありました。

【高坪山】
駐車場から15分ほど舗装道路を歩いて登山口に着きました。登山道を少し進むと山荘とｔｏｉｌｅｔがありました。高坪山は低山ながら登山を楽しむものが多いことが分かります。高坪山に限らず新潟県の山は登山者にとても優しい配慮がされた山が多いように感じます。新潟県民は登山を楽しむという点においては日本一ではないかと思っています。
登山道はすぐ先で虚空蔵コースと蔵王コースに分岐していましたが、最短コースの蔵王コースに入りました。蔵王コースの取りつき点では杉の伐採作業中です。今日は3山目で重い足を引きずりながらゆっくり歩いていると、後方から若者が早足で追いついてきました。「俺は今日3山目だ」と言うと「私は今朴坂山を登って来て2山目です」と言ってぐんぐん先を行きました。
階段状に整備された急登を凌いで中間点ともいえる展望地に来ました。日本海の先に佐渡島も望まれますが、前線通過中で強風吹き荒れています。

展望地から少し進むとすごく美人の単独女性が下ってきました。そしてブナ林が美しい虚空蔵平です。

さらにブナの美林の中に快適プロムナードが続いていました。

山頂直下は少し傾斜が増していましたがそれほど長い距離ではありません。強風のブナの森を歩いて高坪山には駐車場所から1時間15分ほどで着きました。

ブナの大木の陰で風除けしながらランチ休憩です。それにしても立派なブナ林です。

ランチ休憩の後は怪しい天気に急かされて、往路を走るように下りました。

「行動時間」
高坪山登山者用駐車場１１：５０～登山口１２：００～展望地１２：４０～高坪山１３：０５/１３：２０～登山口１４：１０～駐車場１４：２０

高坪山を下りた後はＲ１１３を関川村に走り次の目標の朴坂山の登山口を確認した後「道の駅・関川」に向かいました。ここは下越の山登りのたびに何度か車中泊したところです。併設された日帰り入浴施設で汗を流し車中泊しました。夜間は激しい風が吹き車が吹き飛ばされるのではというほどでした。翌朝は風が収まっていましたがパラパラと雨が舞い始めました。当日関川マラソンの当日でランナーの集合場所になっているのか夜明け前に車が次々と駆け付け煩いほどでした。登山をあきらめて帰宅しようかと考えましたが、雨のそれほど強くないので朴坂山登山を決断し昨日下見してあった朴坂山登山口に向かいました。

【朴坂山】

朴坂山登山口の朴坂集落は依然光兎山登山で何度か通過した場所です。登山口に駐車場は無く入口の早起きの老夫婦に駐車の許可を得て雨を突いて登山することを告げました。「３０分ほど前に単独の男性が登って行った気をつけてな」と親切に情報提供してくれました。
雨着を付け軽荷を背負って雨傘さして登山道に入りました。当初はスギ林の中緩く登って行きます。３０分ほどで反対側から来た登山道が合わさっていました。

ここからが本格的登山道という趣で尾根道を行きます。ロープの下がる２か所ほどの急登を凌ぎます。

中間点の３７２ｍピークを登りいったん下って登り返すと山頂稜線です。

稜線上をアップダウンを繰り返しながら行きます。

稜線上を１５分ほど歩いてようやく朴坂山に着きました。

一等三角点の朴坂山山頂です。

山頂の一角には朴坂神社の奥宮がありました。

雨に濡れてヤマボウシが咲いていました。

雨合羽を着ていてもずぶ濡れ状態では休む間もなく山頂を後にしました。それでも樹林の中であったのと弱い雨が幸いして、寒さを覚えることも下山する事が出来ました。登山口の佐藤さん宅に下山報告して濡れた着衣を着替えて朴坂山登山口を後にしました。

「行動時間」

朴坂集落登山口５：２０～３７２ｍピーク６：３０～朴坂山６：５５/７：０５～登山口８：２０

４日間の新潟百名山巡りは主目標の八十里越えは出来なかったが、６山の山頂を踏んでまあまあの気分で帰宅の途に就きました。