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八十里越えと番屋山 [登山]

新潟百名山巡り第2日目です。

今回の新潟遠征の最大目標は三条市下田の吉ヶ平から福島県只見町の入叶津までの古道「八十里越え」の踏破です。体力低下が著しい中ですが、会越国境の鞍掛峠付近までの日帰り往復を計画しました。残念ながら八十里越えは番屋乗越付近で断念し、引き返して椿尾根を番屋山に登って吉ケ平に戻りました。
新潟県側の八十里越えと言われる番屋乗越の石碑です。
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戊辰戦争で負傷した長岡藩家老河井継ノ助が会津に落ち延びた際に「八十里 こし抜け武士の 越す峠」と自虐的に詠んだのが、「新潟百名山・八十里越え」です。八十里越えは以前から、吉ケ平から入叶津までの全線踏破を考えていましたが車の回収のことを考えたり、一日での通り抜けは今の自分にはとても無理な行程とわかり、「どうしたものか」と思案していたところです。「気候のよい時期にテントを担いで田代平で幕営して」と云うことを考えましたが、ヤマレコを見ると数年前の秋、吉ケ平から鞍掛峠などの県境を越えて八十里越えまで日帰り往復した記録がありました。それも女性単独行動です。俄然「自分も・・」という気持ちが湧いてきました。
「一年でいちばん日が長い今が決行のチャンス」と思い、吉ケ平に来ました。

前日八木鼻から袴腰山に登った吉ケ平集落から舗装山道を走って吉ケ平山荘に来ました。新装なった吉ケ平山荘は夜間は無人となり、駐車場で飲酒・夕食の後車中泊しました。

翌朝夜明け前起床し、湯を沸かしてテルモスに詰めた後、4時半前に吉ケ平山荘を出ました。
(画像は下山時に撮影)
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守門川に架かる橋を渡って15分ほどで雨生池・番屋山への分岐に着きました。
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天保古道の標識の立つ八十里越え古道は草の被さる道ですが迷うことのない道が続いていました。
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古道は番屋山の幾重にも重なる山襞をトラバースしながら進んでゆきます。勾配は緩いが次々現れる小尾根を乗越て行きます。最初の目標地点は番屋乗越で吉ヶ平から2時間の予定です。小尾根が近づく度に「次が番屋乗越」かと期待して急ぎましたが予定の2時間を歩いても番屋乗越が現れません。番屋乗越は地図にはあるが標識は無いのだろうと思い吉ヶ平山荘から2時間後に古道に座り込んで朝食休憩取りました。ヤマレコの記録では番屋乗越まで1時間半で到着しています。地図とスマホのGEOGRAPHICAのアプリを見ながら首を傾げるばかりです。
休憩の後20分ほど進むと峠に来ました。「番屋乗越」の石碑が立ち「吉ヶ平6.5キロ・鞍掛峠7.4キロ」と刻印してありました。2時間予定のところを3時間近くかかってしまい、「八十里越えまでの日帰りは厳しい」と思いながらも休む間もなく前進しました。
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番屋乗越から20分ほど進むと古道は荒れて、トラバース道は崩壊箇所が多くなりました。そして行く先が見えて鞍掛峠と思われる県境稜線の鞍部まではとてつもなく遠く感じて、古道に腰を下ろして思案しました。「昨日の疲労残りもあってここから先の前進は無理」と判断し潔く撤退することにしました。
撤退地点から見る烏帽子山方面です。
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番屋乗越に戻ってきて大休止です。地図上ではここも八十里越えになっているので越後側の八十里なのかもしれません。田代平の先の八十里越えはは会津側の八十里かなと思いました。
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思い足を引きずりながら往路をゆっくり戻りました。番屋峠から1時間ほど戻って番屋山に分岐する椿尾根に入りました。
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樹間には守門岳が見えていました。
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番屋山への裏登山道ともいえる道は迷うことはないが決行荒れていて、山頂直下は一気の急登になっていました。八十里越えの古道分岐からは1時間ほどかかって番屋山には10:20に登り着きました。
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守門岳が眼前に見えました。
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八十里越え敗退の無念さが込み上げてきますが、「今の自分には番屋乗越までが精いっぱいだ」と思い、肩で息しながら木陰で休憩しました。
30分ほど休憩の後雨生池からの表登山道を下りました。10分ほど下ると男女4人パーテイが登ってきました。会津から来たという高齢者パーテイでした。しばし情報交換の後ブナ林の美しい急坂を雨生池に下りました。雨生池は静寂に包まれたとても素敵な池です。
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付近はブナの大木が茂り新緑の今も素晴らしいが紅葉の秋もまた良さそうです。
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雨生池から八十里越え古道の分岐に戻って15分ほどで吉ヶ平山荘に下り着きました。
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早朝4時半前に出て八十里越えの古道を番屋乗越の先まで歩いて引き返し、番屋山に登って12時半の下山になりました。行動時間は8時間を超えていてさすがに疲労困憊でした。
山荘近くの広場でカップラーメンの昼食を摂った後、吉ヶ平山荘を後にしました。


「行動時間」
2019年6月14日
吉ヶ平山荘4:20~雨生池・番屋山分岐4:40~番屋乗越7:05~引き返し地点7:25~番屋乗越7:50~椿尾根分岐9:20~番屋山山頂10:20/10:50~雨生池11:50~吉ヶ平山荘12:20
三条市下田に下って次の目的地胎内市にナビをセットしました。途中の五泉市に住むJOちゃんに会うこと毛出来ました子育て真っ最中のJOさんとても元気で安心しました。私の自慢の友人です。
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