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黒部ダム~立山~五色ヶ原周回-2 [登山]

五色ヶ原山荘の夜は夜半から激しい雨が降りましたが、朝には小止みになり、朝食を摂るころには完全に止みました。今日は山荘の眼前の鷲岳に登って、黒部湖に下る行程です。

五色ヶ原山荘から見る鷲岳です。
国土地理院の「日本の山岳標高1003山」の一山に数えられています。

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五色が原山荘の朝食も粗末なもので、昨夜の夕食も含めこれほどひどい小屋飯は初めてでした。それでもご飯を茶碗に二杯食べてお腹を満たしました。山荘にザックをデポしてサブザックで鷲岳目指して未だうす暗い中5:20に出発です。
木道を鳶山方面に5分ほど進むと分岐があり、湿地帯に30mほど進みましたがその先に踏み跡も赤布もなく鷲岳山体の岩礫の斜面になっていました。(ここを真っ直ぐ山頂目指して直登すればよかった)分岐に戻って鳶山方面に進み稜線に登り着きハイマツと草地境を登ることにしました。どっちにしろ山頂までは登山道から大した標高差ではないので、たかをくくっていました。
やがてハイマツ帯に阻まれましたが強引にハイマツ帯に突入し、手ごわいハイマツと30分ほど格闘、再び草地に出ました。草地は滑るので出来るだけ岩石の積み重なるところを選んで、目の前の山頂稜線を目指しました。山荘から40分も有れば登れるだろうと思っていた鷲岳には1時間以上かかって登り着きました。眼下に雨上がりの早朝の五色ヶ原が広がっていました。
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そして360度の大展望です。五色ヶ原の後方は針ノ木岳~不動岳・南岳方面です。
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その右側には烏帽子岳・三ッ岳・野口五郎岳の裏銀座から槍ヶ岳も見えています。
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そして薬師ヶ岳からr富山平野方面
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此方は昨日歩いてきた立山方面です。
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奥大日岳から戸山方面も見えていますが、曇り空が恨めしいです。
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展望を楽しむというほどの天気でもないので山頂をカメラに収めて下山です。登りにハイマツ漕ぎでひどい目に遭ったので下山は草地を選んで直線的に木道まで下りました。山荘には30分ほどでした。
山荘前で登って来た鷲岳を振り返ります。五色ヶ原、草紅葉がはじまっています。
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デポしてあったザックを担いで7:20には黒部ダム目指して五色が原山荘を出発です。
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木道は所どころ石畳に代わります。
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山荘を出てキャンプ場に着く前につがいの雷鳥が現れました。
初々しくも可愛い雷鳥の画像クリックしてご覧ください。
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雷鳥と暫し戯れたあとはキャンプ場から五色ヶ原を後に下って行きます。
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テント場には1張りのテントがあり撤収中でした。11年前、2007年のお盆休みにムスコとテントを張った思い出が蘇りました。
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木道区間が終わると水の流れる荒れた転石の道になりますが、それほど苦にはなりません。
眼前の針の木岳・蓮華岳・船窪岳が大きくなってきました。
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そして五色ヶ原とはお別れです。
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急坂や緩い尾根道を繰り返しながら刈安峠まで下って行きます。
刈安峠直前には関電の測水所がありました。
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五色ヶ原山荘から2時間ほどかかって刈安峠です。朽ちた標識がありました。
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刈安峠から平の小屋まではよく整備された遊歩道然を下って行きます。「それほど歩く登山者もないのに」と驚くほどの登山道でした。五色が原山荘からは3時間刈安峠から1時間で黒部湖畔の平の小屋の到着です。
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関電が管理する立派な小屋です。
小屋前のベンチで関電関係者と軽口叩きながら昼食休憩です。
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黒部湖が広がっています。ここから4時間半の歩きを考えると憂鬱になります。
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湖畔の道は整備されているとはいえ、絶壁・崩壊地・支沢の高巻の梯子場など難所は随所に現れます。ダムまで4時間半を覚悟して1時間に一度の休憩タイムをしっかりとりながら黙々と歩き続けました。最後はさすがに1時間歩き続けることが出来なくて何度か腰を下ろして休みました。大きな入り江に流れ着く御山谷を渡るころには疲労もピークですが、クロヨンロッジが見えてくると最後の力を振り絞りました。平の小屋から4時間5分かかってようやくクロヨンロッジに到着しました。
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クロヨンロッジからは舗装された道を1.2キロ歩いて・・橋を渡って喧噪の黒部ダムに到着です。中国人の団体が大声上げて歓声を上げる中dam頂上を歩いてトロリーバスの黒部駅に来ました。五色ヶ原山荘から2時間かけて鷲岳往復の後五色ヶ原から8時間以上かかっていて疲労困憊でしたが、体力脚力の衰えを感じながらも無事歩ききった充実感もありました。それなりの満足感の立山~五色ヶ原~黒部湖周回登山ではありました。
20分ほど待って16:05発の扇沢行バスに乗りました。
「行動時間」
五色ヶ原山荘5:20~鷲岳6:35/6:45~五色ヶ原山荘7:15/7:20~テント場7:40~刈安峠9:20~平乃小屋10:30/11:00~クロヨンロッジ15:05~黒部湖駅15:35/16:05~扇沢駅16:20

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