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知床岳は残念敗退 [登山]

地の果て知床半島の突端に近い知床岳を目指しましたが、道迷いの上ハイマッツ帯に阻まれ残念ながら敗退です。

ハイマツ帯で敗退した地点からの硫黄山方面です。

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前日は小樽に入港後北海道を横断し、知床半島の行き止まり地点の相泊まで走りました。

明るいうちにカモイウンベ川地点まで下見した後、相泊の駐車場所で車中泊しまそた。

夜間行き止まりの駐車地点に走ってくる車があって、明日一緒に知床岳を登るものがいるのかと思ったのですが、駐車場所は漁港であって、目の前の根室湾で真や量をする猟師さんでした。

夜明け前の4時には起きて4:30には相泊を出ました。

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雪の消えた海岸線を20分ほど歩いてカモイウンベ川です。
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雪解けが進んで水量豊富ひざ下までの水深です。持参したゴム長靴を履いて水中に飛び石を拾いながら濡れることなくわたりました。ホームセンターで見つけたお折りたたみできる優れもののゴム長靴ですが、この先樹林帯も履き続けました。
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カモイウンベ川を渡るころには国後島から日の出です。
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雪が解けた笹藪の崖を30mほど駆け上がりましたが、ここはよく見たらしっかりした道があり見落としてしまい、余計なアルバイトをしてしまいました。下山時に撮りました。
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樹林帯に上がると残雪がしっかりと残っていて,朝の冷え込みで雪も締まっていて快適残雪歩きができました。
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今朝歩いたと思われるヒグマの足跡も見られ緊張させられます。
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徒渉地点から1時間半ほど歩いて開けた場所で朝食休憩取りました。実はここまでほとんどとレースが無く地図を車に忘れれ来てしまいスマホを頼りにと思ったのですが、スマホも電波が届かずに頭に入っていた勘を頼りに歩いてきました。次の目標は標高280m付近のカモイウンベ川支流の徒渉地点と思っていたのです。
支流らしき沢は幾筋もあり。そのたびにここがカモイウンベ川支流かと思わせられました。
樹林帯を1時間半ほど歩いて開けた場所で朝食を摂りました。
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ここからが道迷いの始まりです。スマホで位置確認しましたが電波が届かず勘を頼りの登行は続きました。山頂に向かって右側から張り出した尾根にスキーのトレースらしきを見て迷わず尾根に取り付いてしまいました。疑うことなく2時間ほど尾根を登りあげてしまいカモイウンベ川とクズレハマ川の間にある434mピークに登りあげました。それでもまだ間違いに気づきません。そこから小一時間8時半を回るころには眼前に大岩が現れ行く手を阻まれようやく間違いに気づきました。下方に根室湾が見えていました。標高600m地点と思われます。
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そして左手にはネットで何度も見た正規尾根と思われる尾根を望むことができました。
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時間も8時半を過ぎていてどうしようかと思ったのですがとにかく正規ルートを目指そうとトラバース気味に下ってカモイウンベ川の上流を渡って正規ルートと思われる尾根に取り付きました。かすかにスノーシューのトレースがあり安堵できましたが、熊の足跡も並行してあって再び緊張させられました。上方に急登の尾根と山頂方面が望まれる場所で一息入れ、ここから2時間あればと思ったのも捕らぬ狸の皮算用でした。
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下方には登って来た尾根と国後島が見えます。
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暫し休憩の後急登に取り付きました。雪は緩んでいてキックステップで登れるのですが何しろ急登です。アイゼンも着けていないのでズルズル滑りながら高度を上げて行きますが一向に高度を稼げませんでした。一旦急坂を登りきったと思うとさらに奥に続いていてがっかりです。標高550mから900m付近までの急登を1時間はどもがき漸く傾斜が緩むとハイマツ帯です。すでに正午に近い時間です。体力の消耗も激しいです。ハイマツ帯は背丈を超える高さで密集していました。少し掻き分けてみましたが、この先殿くらい続いているのかがわかりません。ハイマツの中に腰を下ろして撤退を決意しました。道迷いで2時間ほどのロスタイムが悔やまれますが仕方ありません。
ハイマツ帯の上に白い峰が見えますが知床岳山頂ではありません。
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左方面には知床連山の硫黄山も見えていました。
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下方には相変わらず国後島が姿を見せていて爺爺岳と思われる白い峰を見ることができました。
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ハイマツ帯で写真を撮って失意の下山開始です。急斜面の尾根は滑落に注意しながらもあっという間に下り切りました。途中にデポしておいたゴム長靴などを回収し、ぐんぐん下りカモイウンベ川の支沢のスノーブリッジ地点逝きました。完全に落ちる寸前でここでゴム長靴に履き替え徒渉しました。その後はゴム長靴のまま下山です。
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樹林帯の雪は朝に比べて随分と緩み何度か足が潜ります。・最後はワカンを付けました。朝尾根を間違えた地点に来て頭をかき、カモイウンベ川支沢からは1時間40分ほどかけて樹林帯を歩いて、最後は笹藪の崖を海岸線に下りました。(^^♪移ウンベ川の徒渉も朝と同じく水中に飛び石を拾って足を濡らすことなくわたりました。海岸線を20分ほどかけて戻り16:35相泊漁港付近の駐車場所に戻りました。
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着替えを済ませ20キロほど海岸線を走って羅臼町内に戻りました。
残念無念の知床岳ですが、「また元気が有れば来年も」という思いです。
「行動時間」相泊漁港4:30~カモイウンベ川徒渉4:50/5:00~標高160m地点6:30~支尾根岩場下(道迷い地点最高点)8:30頃~カモイウンベ川支沢上流9:00頃~650m地点~900m付近(撤退地点)11:50/12:00~支沢スノーブリッジ14:20~海岸線16:10~相泊16:40

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