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麦草峠から稲子岳周回 [登山]

梅雨入り前に北八ヶ岳の麦草峠から白駒の池~ニュウ~稲子岳~中山~高見石~丸山~麦草峠を周回してきました。右足に不安を抱えながらも、あまり標高差のない苔むす樹林帯のトレイルですが、転石も多く一部残雪の道をゆっくりと歩き8時間のロングラン登山となりました。


訪れる人も少ない稲子岳から硫黄岳・東天狗岳
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白駒の池
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間麦草峠から高見石までが八ヶ岳の未踏区間です。梅雨入り前に北海道で傷めた右足のテスト登山で少し骨っぽいところを歩いておきたいという気持ちが強く、麦草峠~白駒の池~ニュウ~稲子岳~中山~高見石~丸山~麦草峠を周回するコースを歩くことにしました。

7時前に麦草峠の駐車場に着くと数台の車が停まっていましたが、登山者のものかは不明です。

途中佐久市内の「すき家」でしっかり朝食を摂って来たので空腹の心配はありません。

7時10分、昼食と飲料水などの入った軽いデイパックを担いで登山道に入りました。


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「白駒の池」への登山道入り口です。
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すぐ先の麦草ヒュッテを過ぎ笹原の登山道を少し進んで樹林帯に入ります。オオシラビソ・コメツガの樹林の中に苔むす登山道が続いています。
やがて「白駒の森」で、R299の白駒の池駐車場からの道を合わせます。
朝日が射しこんで幻想的な苔の森です。今日は天気の崩れは心配ありません。
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麦草峠から30分ほど歩いて7時半過ぎに白駒の池につきました。青苔荘の前から湖畔に向かいました。登山を始めて20年、信州に住んでいながら初めて訪れた白駒の池です。
標高2000mを越える場所にあって氷結が早く、昭和30年代にはスピードスケートのリンクが設けられて、オリンピック選手や学生の早期合宿が行われていた白駒の池です。
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池畔を反時計回りに半周しニュウへの道に入ります。
青苔荘の反対側から観る白駒の池です。
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ニュウへの道を緩く登って行くと、白駒湿原に出ますが、大きな湿原でなく樹林帯に開けた草地という感じです。
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登山道は転石交じりで木の根の絡まるところも多くそれほど快適トレイルとは言えません。未だ右足の回復は不完全で少々引きずりながらゆっくりと登って行きます。
白駒の池畔から1時間ほどかかって8時半過ぎに岩稜のニュウに着きました。目の前のこんもりしたのが稲子岳で、その先が硫黄岳と東天狗岳です。
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こちらは来し方の白駒の池方面で、後方は蓼科山です。
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ニュウ山頂の岩場に腰を下ろして一息入れました。
中山峠への登山道に戻って10分ほど進んで稲子岳への分岐を探しましたが、赤布を見落として10分ほどロスしましたが稲子岳への踏み跡に入ることができました。稲子岳は縦走路を外れていて訪れる人も少ないのでしょうか、案内看板は有りません。樹林帯に薄い踏み跡があり迷うことはありません。緩く登って行き山頂かと思わせられる高見からさらに10分ほど平坦な山頂稜線を進んでようやく樹木に「稲子岳」の山頂標識がつけられていました。
登山道
分岐からは30分ほどです。
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すぐ先の岩場からは展望が開けていましたが三角点は見当たりませんでした。
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稲子岳山頂付近で腰を下ろして15分ほど休憩し、山頂稜線の先に進んでみると稲子岳南壁の岩稜帯に出ました。眼前に硫黄岳と東天狗岳を見ることができました。
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南壁の岩稜です。
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登山道に戻って、中山峠方面に進むと開けた場所から硫黄岳・東天狗岳の好展望台が続いていました。
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中山峠への道も樹林帯の中緩く登って行きますがところどころ残雪を踏んでゆきます。
中山峠から延びる八ヶ岳主稜線分岐を右に入りわずかに登りきると中山山頂です。
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既にここまで6時間を過ぎて13時過ぎでした登山道脇に腰を下ろしてカップラーメンを食べました。
休憩場所からすぐ先が石畳の平坦な中山に出ました。
東天狗岳・西天狗岳の双耳峰が美しいですが少し曇り勝ちで残念です。
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中山からは残雪踏みながら急坂を高見石に下って行きます。小屋番が梅雨入り前の薪の整理をする高見石小屋までコースタイム45分のところ、今の私の足では1時間を要してしまいました。
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高見石小屋をカメラに収めた後は丸山経由で麦草峠を目指し、丸山山頂までは少し登りかえします。
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丸山からの下り道は急坂が続きますが「丸山の森」に来ると傾斜が緩みました。北八ヶ岳の森まだ春が始まったばかりの芽吹き状態です。
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高見石小屋から1時間以上かかって15時半前に麦草峠に下山です。
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「行動時間」
麦草峠7:10~白駒の池7:45~分岐8:05~ニュウ9:25/9:40~分岐10:00~稲子岳10:40/11:10~分岐11:40~中山12:55/13:10~高見石14:10~丸山14:30~麦草峠15:25
北海道で傷めた右足ももう50日にもなりますが完全回復できていない不安を抱えながらのテスト登山でしたが、8時間も掛かって駐車場に戻りました。それほど痛みもなく疲労を覚えることもなかったので、まあ順調に回復中という事が実感できました。
そして八ヶ岳連峰は南の編笠山から北の北横岳そして蓼科山までが繋がりました。
目標の「日本の山1000」も近くに残す山は無く、標高2000m超の県内の山に目標変えて未登頂の2000m峰を精力的に登ろうと思っています。
次は国師ヶ岳から甲武信ヶ岳、それともネマガリダケ採取を兼ねて志賀高原に行こうかなと計画しています。

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コメント 4

ほろしり

お早うございます
ロングコース歩けるまでに回復したようで
もう大丈夫ですね、良かったです。
八ケ岳も色々なコースがあるのでどのコースか分かりませんが
札幌のosachiさんが私が九州から帰る日に(8日)
八ヶ岳に行ったはずですよ、小屋2泊縦走と言ってました

苫小牧はさっぱり暖かくならなくて今朝も一桁の温度
朝はストーブ焚いてます


by ほろしり (2017-06-12 08:47) 

kamoshika-nagai

>ほろしりさん
未だ痺れは摂れないですが痛みはほとんど感じなくなりました。下りはどうしても右足を庇ってしまい遅くなります。
まあこれが今の脚力と思って山を歩けるだけでも良しとしなければですね。
こちらは梅雨の晴れ間が続いていますが矢張り季節外れの寒さですね。
高山植物の開花も遅れていることでしょう。
来週から本格的に歩いてみようと思っています。
by kamoshika-nagai (2017-06-12 17:01) 

山子路爺

根曲がり竹……いいですねー
サバ缶で味噌汁が好きです。

by 山子路爺 (2017-06-13 22:00) 

kamoshika-nagai

>山子路爺さん
コメントありがとうございます。
志賀草津ラインも規制解除になりました。
あの辺りの2000m超峰に行ってみようと思っています。
雪解けが遅いようですのでネマガリダケもまだ早いかもしれませんね。
by kamoshika-nagai (2017-06-14 09:00) 

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